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○0183『牛肉と政治 不安の構図』

『牛肉と政治 不安の構図』
著者名:中村靖彦 出版社:文春新書 文責 かなめ
 
 1986年イギリスで発見されたBSE(狂牛病)の原因は異常プリオン蛋白質である。しかし、牛の身体には正常プリオン蛋白質もある。異常プリオン蛋白質は、牛の身体に入ると、正常プリオン蛋白質を悪い方へと変質させながら、次第に脊髄から脳へと向かう。その速度は非常に遅く、脳に至るまでに、2年から8年を要する。この潜伏期間の長さがBSE発病の原因究明に時間がかかった。また、プリオン病(伝達性海綿状脳症:TSE)が種の壁を乗り越えての羊→牛→人への感染もはじめは考えることができなかった。
 しかし、1996年にイギリスでvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)発病が見つかり、BSEからの感染が起こりうることが分かり世界を震撼させた。また、日本人はvCJDにかかりやすい体質のようである。vCJDは人では第20番染色体にあるプリオン蛋白質遺伝子のコドン129番目の型がM/M型(メチオニン/メチオニン型)の配列の人のみで発病するのだが、日本人の90%がM/M型でイギリス人の40%の倍以上である。vCJDは全世界で169例報告されており、その内イギリスが154例である(2007.02.08現在)。
 日本ではBSEは2001年9月に一頭目が見つかってから2008年3月までに35頭の感染が確認されている。2001年10月18日から屠殺牛全頭検査と特定危険部位除去により牛肉の安全性を確保する措置がとられてきた。
 では、輸入牛はどうなっているかというと2003年12月にアメリカで初のBSE感染牛が確認され日本への輸入が禁止された。アメリカ産牛肉輸入再開を巡っては対立が見られたが、日本の食品安全委員会で20ヶ月齢以下はBSE検査を必要なしとする答申を出したことから2005年12月にアメリカ産牛肉の輸入が再開された。しかし、その1ヶ月後には特定危険部位の混入が認められ輸入が再度禁止となる。その後両国間の激しい交渉の末2006年7月に再度解禁となった。
また、日本政府は2005年8月には20ヶ月齢以下のBSE検査を打ち切る方針を打ち立て、自治体が自主的に検査を実施する場合には3年に限って補助を継続することとなった。また、2007年5月には厚生労働省の報告で21・23ヶ月のBSE感染牛の感染性が否定されたこともあり、2008年7月をもって打ち切りとする方針が再確認された。

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