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○1614『さらば わが青春の「少年ジャンプ」』○

『さらば わが青春の「少年ジャンプ」』
著者名:西村繁男 出版社:飛鳥新社 文責 美術 木村顕彦

 少年ジャンプ。言わずと知れた、少年向け漫画週刊誌である。
 本書は、その『少年ジャンプ』(集英社)の創刊に携わり、昭和53年から8年間、編集長を務めた西村繁男(1937-)による回想録である。(ちなみに『少年ジャンプ』は昭和43年創刊。創刊当時は週刊ではなく、隔週刊だった。)
 私は、20年ほど前に本書を一度読んだことがある。
 中学生だった当時の私にとっては、本書の内容は少々難しかった。ただし、少年ジャンプという雑誌の代名詞である「人気投票」や「漫画家専属制度」についての記述はやはり興味深く読んだ。
 そんな中、中学生当時の私は本書の中でまるまる1章分、読み飛ばしていた箇所がある。
 それは、「第5章 臨時労働者組合」という章である。
 その頃の私にとっては、労働者組合についての話は難しかったし、何よりも、マンガの裏話を読みたくて本書を読んでいるのに、なんでこんな、マンガに関係ない「臨時?労働者組合?」についてまるまる1章を費やして著者が書いているかが全く理解できなかった。
 しかし、今ならわかる。というか、昔は読み飛ばしていたこの第5章こそが、最も熱を入れて読んでいる自分に気付いたほど。それが、読書の醍醐味というものだろう。
 この「第5章 臨時労働者組合」は、単に「読書」とは割り切れないくらいに、自分の内面に入り込んでしまった。
 この章で私が知り、感じたことは、あまりに多いのだが、強いて言えば「今は、昔に比べて格差社会だ、とかなんとか言ってるけれども、昔も、臨時雇用者は虐げられながら生きてきた」という事を痛感したのが一番大きかった。
 第5章は、集英社の臨時労働者組合のメンバーたちが、自身の待遇改善を求める運動をした時のエピソードが綴られている。
 さて、その臨時労働者組合の委員長として、本書に名前が登場するのが、遠崎史朗という人物である。
 マンガに詳しい方なら、その名前に聞き覚えがあるだろう。『少年ジャンプ』に連載された異色の野球マンガ『アストロ球団』の原作者だ。
 ・・・集英社という会社組織に反旗をひるがえした人物が、その出版社の雑誌連載マンガの原作者をする。その興味深い経緯については、ぜひ実際に本書を読んで確認していただきたい。
 ちなみに。本書には登場しないが、その臨時労働者組合の「副委員長」を務めていた人物はというと。・・・細谷正之という人物である。
 彼は、現在、ささめやゆきという名前で数多くの名作を世に送り出している絵本作家だ。
 当時、組合の副委員長の仕事によって集英社を辞めさせられた彼は、その後フランスに渡り、紆余曲折の先に、絵本作家となる。
 そう考えると、人生とは、なんと奇妙なものだろうと、ついつい感じ入ってしまうのであった・・・。
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