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○0659『「関係の空気」「場の空気」』

『「関係の空気」「場の空気」』
著者名:冷泉彰彦 出版社:講談社現代新書 文責 理科 井上嘉名芽

 本書は物事が進むかどうかを「空気」という概念を使い、論じている。また、その中でも話し言葉の変化を中心として言及している。ちまたで「最近の若い者の言葉遣いがなっていない」と言われて久しい。しかし、これらの話法を匠に操っているのは国の中心人物となりうる政治家や小学校の先生が実はリズム感あふれるトークをするために使っていたのである。
 まず確認することは「です、ます」体か「だ、である」体かという問題がある。1980年代ぐらいまでは、話し言葉の場合、相当親しく対等な関係では「だ、である」、それ以外のフォーマルな場では「です、ます」体という枠組みが存在していた。その枠組みの中で話している限りでは、お互いに違和感なく会話が出来たのである。
 だが、この15年ぐらいの間に、「だ、である」がその領域を広げてきたのである。広がり方には2種類がある。まず、「です、ます」と「だ、である」の混用である。この混用はタブーというのが、日本語の常識であった。現在でもそうだが、日本の学校の教科書では、作文指導の中の重要なチェックポイントとして「です、ます」と「だ、である」は混ぜては使っていけないことになっている。だが、混ぜる表現(言語学では、コードスイッチという)は、それにもかかわらず流行している。そもそも、教師の話し方のスタイルがそうなってきている。
 例えば、小学校高学年の教室では、テストの終了間際になると、教師はこんな話し方をするのではないだろうか。
 「みんな、いいかな(「だ、である」)。そろそろ、時間ですよ(「です、ます」)。できた人は出してね(「だ、である」)。そうそう、名前を忘れないように注意して下さいね(「です、ます」)。」
 センテンス4つのコメントの中に見事「にだ、である」と「です、ます」が混用されている。だが、違和感を感じる人は少ないだろう。なぜならば、コードスイッチの効果がうまく出ているからだ。
 しかし、本書では教育現場では「です、ます」のコミュニケーションを教えることが大事だと詳説している。結局「だ、である」体の話し言葉は目上のものから下のものに話すことが基本で、その逆は社会ではあり得ないからである。もし、これを守らず、目上の者に対して、「タメ口」のように「だ、である」体で話そうものなら、すぐに辞めさせられるだろう。そうならないために、学校での指導が大事になってくるのである。
 私は本書を読み、自分自身の置かれている立場に、大変大きな責任があることをあらためて感じさせられた。


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