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○0721『読書進化論』

『読書進化論』
著者名:勝間和代 出版社:小学館新書 文責 理科 井上嘉名芽

 本書は紙媒体の本とWebでの情報取得の共存について、著者の書籍が爆発的に売れた裏側から検証している。
 また、読書をする上で意識の持ち方で読書をする価値に違いが出てくる。以下に筆者の考えを引用する。
「フレームワークがない読書は身につきにくい
 本の読むときに目的意識を持ているといないとでは、まったく読書の時間効率が違ってきます。アジェンダ(検討課題)を設定しないミーティングが、だらだらしがちであるのと同じで、本を読むときには、その本の著者とどういう話をしたくて、何を質問したいのか、という意識を持つことが重要なのです。
 本を読むときのテーマがあるのとないとでは、、読書の体験そのものが違ってくるのですが、そのように「目的意識を持った読書」は、ある程度本を読み慣れないと、なかなか難しいかもしれません。読書を会話だとすると、慣れていない外国語を聞くことは出来るようになっても、なかなか自由に話せるようにはならないのと同じです。私の愛読書で、推薦本として紹介している『本を読む本』(M・J・アドラー/C・V・ドーレン)でも、読書の難度段階を4段階に分けています。もし、自分の読書段階がわからない場合は、このような本を参考に、入門段階の読書からはじめて見ることもお勧めします。
 また、本の良いところに、「自分の抱えている課題をあぶり出してくれる」ということがあります。たとえこれまで本を読んでこなかった人でも、書店に行って、自分のもやもやした気持ちは「何なんだろう」と思って書棚を眺めてみると「あ、こういうことなのか」、とことばにしてもらってスッキリ、という経験があるのではないでしょうか。」

 私も著者の推薦図書の「本を読む本」については以前紹介している。以下にもう一度紹介する。
『本を読む本』著者名:M.J.アドラー 出版社:日本プリタニカ 文責 かなめ 
 「読む」という行為には,いついかなる場合でも,ある程度,積極性が必要である。完全に受け身の読書などありえない。読むということは,程度の差こそあれ,ともかく積極的な行為だが,積極性の高い読書ほど,良い読書だということを指摘したい。「読む」ことの方に重点をおくには,それなりの理由がある。聞くことは目の前の教師から学ぶことだが,読むことは姿の見えない教師から学ぶことだからである。学生時代には誰でも,教師の手ほどきで難解な本に取り組むものである。だが,自分の読みたいものを読むときや,学校を出てから教養を身につけようとすれば,たよるものは教師のいない読書だけである。だからこそ,一生のあいだずっと学び続け,「発見」し続けるには,いかにして書物を最良の師とするか,それを心得る事が大切なのである。

 点検読書・・・①表題や序文を見ること。②本の構造を知るために目次を調べる。③索引を調べる。④カバーに書いてあるうたい文句を読む。⑤その本の議論のかなめと思われるいくつかの章をよく見ること。⑥所々拾い読みをしてみる。

 積極的読書・・・①全体として何に関する本か。②何がどのように詳しく述べられているか。③その本は全体として真実か,あるいはどの部分が真実か。④それにはどんな意義があるのか。単語の意味をつかむにはどうするか。「前後の文脈のわかっている単語を残らず動員して,わからない単語の意味をつかむ」ことである。

 分析読書・・・①何についての本であるか見分ける②内容を解釈する③知識は伝達されたか。「教養書」が伝えようとしているものは知識。「文学書」が伝えるのは経験それ自体である。


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