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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○0729『真夜中の手紙』

『真夜中の手紙』
著者名:宮本輝 出版社:新潮社 文責 美術 木村顕彦

 本書は、小説家宮本輝の公式サイト「BTC」における宮本の文章を書籍化したものである。
 「BTC」は、登録メンバーと、宮本の双方向サイトだ。登録メンバーからのメッセージに対し、宮本が答えることもあるし、宮本自身が日々感じている事や旅の思い出などが綴らることもある。ただし、登録メンバーによるメッセージ(文章)は、書籍には収録されていない。だが、宮本の返答の文章から、登録メンバーが伝えた言葉を暗に読み取ることができるので、読むことに不都合はない。
 また、特徴的なのは、関西弁で書かれる文体だ。宮本文学、とは一味違う、身近でひょうきんな宮本輝を多くの人に感じて欲しい。
 「BTC」を通して宮本が登録メンバーと言葉のやり取りを始めたのは2002年。だが、本書の始まりの日付は2011年3月12日。言わずと知れた、東日本大震災直後の日だ。あの震災の後、様々なことが時間の経過とともに変化してゆく。ある貴重なドキュメントとして、やはりこのような形でサイトが書籍化されるのには大きな意義がある。
 「震災」というキーワードは、本書の柱ではあるが、その他、現在の出版業界に対する意見や最近のケチくさい世の中への思いなど、読みながらうなずきっぱなしの一冊だ。本書の中で宮本は、志ん生の落語や、ビル・エヴァンスの魅力を繰り返し語り、仕事の早い給湯設備と浄化槽の修理の職人さんを褒め称える。なんともハッキリした性格の人だというのが、文章を読むだけで伝わってくる。
 おまけに、最後に一つ。宮本がゴルフ場を回っている時の話。「ショートホールで前の組がグリーンにいた」。だが、宮本の前の、遠くにいる「4人組」のうち、「3人が異常に小さい」。「ほんまや、子供やないなぁ。みんなおとなやけど、小さいなぁ」と宮本はつぶやく。さて、その3人は「異常に小さい」人だったのか?詳しくは、実際に本書を手に取って確認していただきたい。


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