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○0737『かつて生活に津軽弁が息づいていた‐青森市旧安田の方言と生活‐』

『かつて生活に津軽弁が息づいていた‐青森市旧安田の方言と生活‐
著者名:三浦義雄 出版社:北の街社 文責 国語 坂本幸博
 著者はいわゆる「郷土の方言研究家」といわれる人物である。当該図書は単なる方言語彙集ではなく、敬語や接尾辞といった文法的事項にも触れられており、読み応えのあるものになっている。さらに「年中行事」や「ことわざ・俗信・まじない」、「祝言・葬儀」といったことにも触れられており、民俗学の資料としても大変興味深いものとなっている。
 ここでは「子どもの遊び」について、書いていきたい。「冬の遊び」、「夏の遊び」、「年中の遊び」と三項目に分けられている。冬の遊びは、やはり雪に関わるものが多く、スキーのように昭和に入ってから普及したであろうものも書かれている。たこあげの項目では、「ブンブ」や「メンメ」という「うなり」についても述べられているのが、大変興味深い。津軽の凧の特徴は、その大きさと「うなり」にあるといってよい。「うなり」とは凧の下部に和紙や植物の蔓の皮を張り、風が当たることで音がでるように工夫されたものである。和紙の場合には「ブンブン」という音が鳴るので「ブンブ」、蔓の皮の場合には「メンメン」と音が鳴るので「メンメ」なのである。津軽の凧は、上がる高さを競うばかりでなく、「うなり」の音の高さ、質も同時に競ったのである。できるだけよい音が鳴るように、張る強さや大きさなどをさまざまに工夫したものであるという。
 また、その命名法には、津軽方言の「オノマトペ」の特徴がよく現れている。津軽方言のオノマトペ(擬声語・擬態語)は、末尾の特殊音節(促音、撥音、長音)が発音も表記もされないという特徴を持つ。そのため、共通語的に考えると「ブンブン」となるところが「ブンブ」となるのである。 
 子どもの遊びにはオノマトペによる命名法はよく現れる。特に方言においてはその傾向はますます強くなるように思われる。共通語では「メンコ」と呼ばれる遊びは、津軽方言では「ビダ」である。これは明らかに「メンコ」をたたきつける時の「音」を表しているといえる。「オノマトペと子どもの遊び」という視点で、各地の方言はもちろん、世界の緒言語を眺めてみると、さまざまなものが見えてくるのではないだろうか。


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