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○0745『ブナの森の湖沼群 白神山地・十二湖の水生生物を探る』

『ブナの森の湖沼群 白神山地・十二湖の水生生物を探る』
著者名:大高明史 出版社:弘前大学出版会 文責 理科 井上嘉名芽

 本書は青森県の白神山地に位置する津軽十二湖についてのお話である。内容は弘前大学教育学部理科教育講座を中心とした1986年からの継続調査の紹介である。普段、一般的に見過ごされやすい湖水中のプランクトンを中心に取り巻く自然環境を、科学的な分析結果と共に紹介している。中でも湖水の透明度についての話が面白い。湖水の高い透明度を観測するのには何が起きているのであろうか。実は大型動物プランクトンの力が大きいとの見方が有力だ。では湖水中ではどの様な現象が起きているのであろうか。
「ミジンコ類のろ過量は、体長に従って指数関数的に増加します。例えば、体長2から3mmの大型のミジンコでは、一個体のろ過量が1日で100mlに達するという報告があります。湖水1リットルあたりに10個体のミジンコがいるとすると、ミジンコ群集全体の1日のろ過量は1000mlで、相対ろ過率は100%になります。つまり、ろ過した水に含まれている植物プランクトンを全て食べるとすると、ミジンコは、湖水中の植物プランクトンを1日で食べ尽くしてしまう計算になります。こうした活発なろ過摂食は、水の濁りを減らして透明度を大きく上昇させるはずです。」
 十二湖では、通常31湖沼が存在する。中には魚のいない湖沼が存在する。大型動物プランクトンはこの魚のいない湖沼で多く存在し、夏場の湖沼でも高い透明度が観測されるのである。しかし、魚のいる湖沼では大型動物プランクトンは魚に捕食されやすいため、存在し続けるとことが出来ない。そのため、小型動物プランクトンが多く生息することになる。しかし、小型動物プランクトンでは、相対ろ過率が低くなり、低い透明度を示すことになる。結論として「魚が湖水の透明度を決定する」ということになるのである。

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