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○0755『神々の指紋(上・下)』

『神々の指紋(上・下)』
著者名:グラハム・ハンコック(大地舜訳) 出版社:翔永社 文責 国語 坂本幸博

 世界中の文化遺産、特に古代世界のものを詳細に検討すると、現在の我々の常識では考えられないものが数多く存在する。それらに対して説明を加えようとするとどうしても無理が生じる場合が多く、それらは「オーパーツ」と呼ばれ、合理的な説明ができないものとされる。当該図書でも、多くのそうしたものが論じられているが、その中で、私自身が興味を引かれたものは「ピリ・レイスの地図」と呼ばれる古地図とスフィンクスに存在する「浸食跡」に関する内容である。
 ピリ・レイスの地図とは、オスマン帝国の海軍軍人であるピリ・レイスが作成した地図であり、発見前の南極大陸が詳細に描かれているとされるものである。地図が描かれたのは、1513年とされており、当然、18世紀に入ってから発見される南極大陸は、当時認識されていなかったはずである。では、なぜそこに南極大陸が描かれているのだろう。言い伝えによると、ピリ・レイスはイスカンダル王の時代から伝わる資料を基に、地図を作成したため、南極に関する正確な情報を手に入れることができたとされているのである。
 これに対して批判的な意見ももちろん存在する。ここに描かれている南極大陸とされるものは、実は南米大陸であるというのである。その根拠は、海岸線に明らかに南米大陸との類似が認められる点や、「灼熱の砂漠」という表記が示すものは、明らかに南米大陸の太平洋沿岸部に広がっている砂漠地帯をさしているというなどが挙げられている。
 次にスフィンクスの浸食跡に関して述べてみたい。スフィンクスにはかなりの規模で浸食跡が認められ、それが風によるものではなく、雨による浸食であるというのが、当該図書の主張である。石造建築物にこのような大規模な浸食跡が残るためには、断続的な降雨が必要である。エジプトにそのような断続的な降雨が認められたのは、少なくとも一万二千年前である。ということは、スフィンクスが建造されたのは、一万二千年前ということになり、ピラミッドの建築よりも、ずっと以前にさかのぼると推定されるというのである。これは非常に興味深い推論であり、我々の「ロマン」を刺激するものでもある。しかし、この説に関しては、新たに「塩化による風化」の可能性が指摘されており、そうであれば、一万二千年前にさかのぼる必要はなくなるのである。
 当該図書を読んで我々が考えなくてはならないことは、刺激的に興味をそそる内容であっても、やはりきちんとした検証を経なければならないということであろう。しかしながら、現在の常識のみで判断し「そんなことはありえない」や「ばかばかしい話だ」と断じてしまうこともまた避けなくてはならない。「正確」な科学的論証というのは、本当に難しいものである。

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