『つながる読書術』
著者名:日垣隆 出版社:講談社 文責 美術 木村顕彦
本書は、本を買い、読み、整理する一連の活動のノウハウを論述したものだ。
さらに、その一連の活動に「つながる」が加わる。本書タイトルにあるその「つながる」は、端的に言うと読書会であったり、電子書籍であったりを指していると私は理解した。本書に出会い、人は現代を生きながら、どう本と付き合っていくかの一端を知ることができた。また、「つながる読書術」というくらいなのだから、本との付き合いが、新しい人との出会いや付き合いに繋がっていくことも含んでいるのかもしれない。
内容の紹介を続ける。まず、本書で語られた「(本は、)迷ったら買う」という原則はいかにも日垣隆らしい。経済評論家で、トミカ(ミニカー)コレクターの森永卓郎も「(欲しいミニカーを、買うかどうか)迷ったら買う」と、同じ事をテレビで話していた気がする。まあ、あとになってから必要になるかもしれない本と、ただ単にコレクター魂で集めているミニカーを同列に並べるのは違う気もするが。
と、本書の内容を一つずつ紹介していってはキリがない。日垣隆の文章は無駄がないので、本書の魅力を語ろうとすると本丸々一冊コピーになってしまう。そこから厳選し、本書に書かれている情報で、私が多くの人にさらに広めたいものを一つ。『関西圏大学非常勤講師組合のホームページ上には「非常勤の声」という組合機関誌があり、無料で記事が読めます。』、「まったく同じものを紙でほしい場合は、1000円払って郵送」とのこと。
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