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○0833『変光星』

『変光星』
著者名:森口奈緒美  出版社:花風社  文責 英語 蒔苗 淳

 自閉症とは、社会性や他者とのコミュニケーション能力に困難が生じる発達障害の一種。先天性の脳機能障害であるが、脳機能上の異常から認知障害の発症へといたる具体的なメカニズムについては未解明の部分が多い。時に、早期幼児自閉症、小児自閉症、あるいはカナー自閉症と呼ばれる。  *日常語でうつ病やひきこもり、内気な性格を指して自閉症と呼ぶこともあるが、これは医学的には完全に誤った用語である。(ウィキペディア参照)
 本書は自閉症であった著者が自ら書いた作品です。今でこそ「自閉症」という言葉は珍しいものではなくなった感がありますが、本書は著者が生まれた1960年代からの回想に始まり、そして成長した70年代までの時期が背景となっています。著しい知能障害が見られない限り、なかなか自閉症と認知される事がなかった時代において、社会一般の「常識」や「集団行動における協調性」「作法」といったものに欠ける人は苦しい立場に置かれたようです。考え方や行動の仕方が他者とは少し違うため、様々な誤解を受けながら苦しむ姿が描かれています。
 例えば、
 ○著者が2~3歳の時、小さな子が走り寄って来るので、それが何であるか分かろうとする余裕もないまま、その子を突き倒した・・・・・
 ○幼稚園ではコートを着ない決まりだったので、寒かったのでコートを着せようとした母親に対して、思い切り地面に叩き付けた・・・・・著者には“規則に反した”上着を着せようとした人も憎かったのだ。
 ○牛乳をたっぷり含んだ強烈な臭いのするモップをクラスメイトによってスカートにつけられ「そこに居ると臭いがぷんぷん臭ってくるんだよ、汚いからあっちに行け」等のいじめをうけたことはしょっちゅうだったようです。
 高機能自閉症の人たちにとって学校がいかに苦しい場所になっていたのか,本書の中に登場する教師の無理解がどれだけ本人たちを傷つけてしまっていたのか,想像すると胸が痛みました。一般的に「自閉症」を含む脳の機能障害者は、一見して障害のない人々との見分けは難しいと思います。だからこそ、実際に自閉症であった著者の視点からの経験を理解する必要があると思うし、自閉症がどういうものであるかをたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。本書を一読して頂ければ幸いです。世の中色んな人、色んな考え方があっていいじゃない。 そう考えさせられた本でした。


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