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○0853『カラー版徹底図解 臨床心理学』

『カラー版徹底図解 臨床心理学』
著者名:青木紀久代 出版社:新星出版社 文責 理科 井上嘉名芽

 数多い心理療法の中で、理論的背景による分類からは次の三つのアプローチが代表的なものとして挙げられる。
 ①精神分析的アプローチは、S.フロイトが創始し、長い歴史を経て発展してきた、心理療法においても代表的なものである。面接では、クライエントは思い浮かんだ事をそのまま話し、セラピストはその話について常識や価値で評価せずに聴く。このような面接過程の中でクライエン卜は自身の考え、感情、振るまいなどのパターンに気づくことができる。また、セラピストとの共同作業によって、クライエントは今まで使ってきた思考や行動パターンを見直すきっかけを得て人格の変容が可能になる。現在、精神分析的アプローチは、児童への心理療法(遊戯療法)や集団心理療法、家族療法へと対象や手法を広げてきている。
 ②C.R.ロジャーズらが創始し、発展していった方法であるヒューマニスティックアプローチは、クライエントの成長可能性を信じ、本来もっている力を発揮できるように手助けするのがセラピストの役割であるとしている。精神分析的アプローチと同様に人絡の変容を目標とする。また、セラピストの基本姿勢として、無条件の肯定的関心、共感的理解、自己一致が大事であるとされる。
 ③認知行動的アプローチは、米国の精神科医A.T.ベックらが編み出した方法である。人の認知に働きかけて思考や情緒状態などのゆがみを変化させ、それにより行動を変えることを目的とする。例lえば、うつ病は、環境や過去の失敗体験などによって悲観的でゆがんだ考えが染みついた状態ととらえ、その考えを楽観的に改めていこうとする方法である。

 中でもC.R.ロジャーズが創始した来談者中心療法は、効率的成果を重視する心理療法へのアンチテーゼから出発した。精神分析であれ、行動療法であれ、効果や成果をもたらすための理論というものをもっている。その理論からクライエントを眺め、理解し、心理療法を実施する。それに対してロジャーズは、心理療法にとって大切なのは理論よりもセラピストの人間性だと言う。治療的パーソナリティ変化の必要十分条件をロジャーズは六つ挙げているが、その中の3点がセラピストに求められる条件である。クライエン卜の変容にとって、セラピストの態度がいかに重要であるかがわかる。
この3条件とは、
①一致(純粋さ)
②受容
③共感
である。これらを満たすことで、クライエント自らが自分の課題に取り組むことができるとした。ここにはクライエントの主体性を最大限尊重しようとするロジャーズの理念が示されている。

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