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○0864『17歳のための世界と日本の見方』

『17歳のための世界と日本の見方』
著者名:松岡正剛 出版社:春秋社 文責 美術 木村顕彦

 タイトルには「17歳のための」とある。
 私自身が本書を17歳の時に読んでいたらどの程度理解できていただろうか。決して難しい言葉で書かれているわけではない。登場する用語は、どれも一度は授業できいたことがあるものばかりだ。だがそれらの言葉の多くがうろ覚えであることに呆然となっていたかもしれない。当然、現在30歳の私が読んでも、うろ覚えの事象が数多く登場する。だが少なくとも17歳の時に比べたら深く読み込めているはずだ。理想的にいえば、これをスラスラと読み込み、さらに自分なりの意見を述べる17歳がいると頼もしいのだが・・・。
 著者の松岡正剛は、1998年から2004年まで、神戸の帝塚山学院大学の教授を務めた。本書あとがきに当たる「おわりに」に、印象深い箇所がある。「最初の予備講義のときに、学生たちにブッダのことや帝のことや三味線のことを訊いてみると、みんな何も知らないのです。(中略)当時のみんなが好きなのは『お笑い』と『プリクラ』と『トレンディドラマ』でした。(中略)これでは、世界と日本の相互関係といったって、何もわかるはずがありません。」この松岡の言葉と同様のことは、日本の多くの大学教授が感じていることだろう。かといって学生の方に教師が合わせていったら、とんでもないことになる。教師は話すべき何物も持たないことになってしまう。
 さて本書の内容だ。「物語」や「古典」、「キリスト教」、「東洋思想」についての構造がわかりやすく説明され、それらが成立した歴史的背景もよくわかる(読者が歴史事象についてある程度知っていれば)。特に東洋の思想については、孔子老子の考えの違いや、儒学、朱子学と日本との関係など、興味深い内容だった。
 翻ってもう1度タイトルにある「17歳のための」という言葉を考えてみたい。もしかすると松岡は、(大学に入学する前の)17歳のうちに、このくらいは知っておかないと、または考える訓練をしておかないとハナシにならないぞ、と言っているのかもしれない。


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