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○0869『新潮日本文学アルバム 折口信夫』

『新潮日本文学アルバム 折口信夫』
著者名:岡野弘彦 田久保英夫他 出版社:新潮社 文責 美術 木村顕彦

 作家について、写真資料によって紹介している新潮日本文学アルバムシリーズは、気楽に読める。
 巻末には、作家の略歴や主要著作目録もあるので、それを手がかりにその作家についての興味がさらに広がる。
 今回紹介する本書は、そのシリーズの中の、折口信夫の巻だ。おりくちのぶお、ではない。信夫とかいて、「しのぶ」と読む。大学教授であり、歌人、民俗学者だ。
 最近、何かの本を読んでいると、必ずといっていいくらいこの折口信夫なる人物のことが登場するので、不思議な示唆を感じる。舞踏家の田中みん(さんずいに民)の写真集のタイトル『海やまのあひだ』から始まり、その写真をとった岡田正人が折口に傾倒していることを知り(海やまのあひだ、というのは折口の歌集のタイトルにもある)、またその写真集に寄稿している松岡正剛の著作を読んでも、ところどころに折口の名前が登場する。では違った分野で民俗学関係の本でも読んで見るかと、宮本常一、柳田国男、今和次郎と読んでいっても折口にぶつかる。ああ、では何か折口の著作を読んでみようと思い、ただ写真資料が並ぶ本書を手に取った次第だ。
 本書に掲載されている折口の書(壷の文字をかいたものも含む)をみると、その仮名文字の美しさが目に付く。素人目にも、その美しさが理解できる。
 また、本書には柳田国男(『遠野物語』で知られる民俗学者)を囲み、折口を含む13人ほどの集合写真が掲載されている。ちなみに、この写真を撮った時、折口は20人くらいの天ぷらをひとりで揚げてもてなしたらしく、その様子を見た柳田は次のように思ったという。「こんなに料理を熱心にする人の学問は果たして大成するのか」と。しかしながら折口は、柳田のその心配をよそに、偉大な研究者となったわけだ。とはいうものの、このときの柳田の着眼点もまた、面白い。


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