ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○0892『高橋竹山に聴く』

『高橋竹山に聴く』
著者名:佐藤貞樹 出版社:集英社 文責 美術 木村顕彦

 本書は集英社新書のうちの一冊だ。
 どうやら2012年現在、集英社新書版の本書は絶版で、現在は他の出版社からCD付きで新装版が出版されている。
 津軽三味線奏者として、今なお人々の心に残る高橋竹山。彼の晩年30年をともに生きた音楽プロデューサー佐藤貞樹が本書の著者だ。
 竹山との思い出、そして竹山への聞き書き。また、本書が初収録となる竹山の妻・高橋ナヨへの聞き書きは貴重だ。
 高橋竹山は、どれほどの辛い想いをして生きてきたのだろう。私のようなヒヨワヘナチョコには想像も出来ない人生だ。それは『自伝・津軽三味線ひとり旅』にも詳しいし、新藤兼人監督による評伝映画からもわかるはずだ。
 では本書の中で私の目を引いた箇所は、というと。竹山が「門付け」(民家を訪ね、その家の前で三味線を弾いていくばくかのお金をもらうこと)をしていた頃のことを振り返って言った次の言葉だ。「いまはなんぼか楽になったから、ここで勉強してもっといい音を出して聴いてもらおうと思っております。(中略)苦労して歩いて貧乏してろくなものも喰わねえで歩いたからあの人は上手だ、などといわれるのはとんでもない。勉強なんてまっかなウソだよ。(中略)むかしああして苦労して歩いたときは勉強にならねえ(後略)」・・・この言葉は、ある意味で意外で、かつ深い。苦労をすれば良いわけではない、苦労イコール努力や勉強ではない、そして生活のために三味線を弾くことの過酷さを如実に示している言葉だ。
 もう一箇所。佐藤は皮肉にも左眼を失明する。その際、竹山は一言「わかったべせ。」と声をかける。一見冷たい言葉の中に、竹山自身のそれまでの人生が凝縮されている。


最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2017年11月 | 12月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -