ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○0894『TOKYO初夜ものがたり』

『TOKYO初夜ものがたり』
著者名:梯久美子 出版社:角川書店 文責 美術 木村顕彦

 漫画家や作家ら11名の、上京の頃の話をまとめたのが本書だ。
 楳図かずお、ゆでたまご(マンガ『キン肉マン』著者)ら漫画家の話はやはり面白い。まず楳図は住むところも決めずに上京している。そしてゆでたまご(実は原作と作画で二名が合同のペンネーム)は一人は東京になじむのが早いのに一人は重度のホームシックにかかったり、ほんとうに人は様々で、上京の様子も時代やその人の性格で多種多様であることがよくわかる。
 最初に紹介されているりリリー・フランキー(小説『東京タワー』が映画化。元々はイラストレーター)も魅力的な人物で、笑える。リリーは大学卒業後、働きたくないという意志を父に伝える。その時の父親の言葉が「じゃあお前、五年くらいは働くな」。なんとその時の父親の考えは「何でも五年は続けろ」(働かない、ということを五年は続けろ)。まあもちろん、このエピソードで魅力的なのはリリーの父親なわけだが、リリー自身の魅力も当然本書には収録されている。その一例を引用する。「(略)いずれにせよ、だんだん働かなくなっていくわけです。最終的にはアルバイトもしなくなった。バイトよりサラ金の方がいいってことで、借金で生活してました。」・・・うーんという感じ。
 また、声優・速見奨の回では、彼が声優のオーディションで三万人近い応募者の中からグランプリに選ばれた時のエピソードが紹介されている。それを読むと、結局は才能なんだ、既に何者か(あえて、神とは言わないが)に選ばれた人はいるんだという気がしてくる。というのは、声というのは天性のものであると同時にその人の人生が反映されているからだ。それに対して現在は何となく声優を目指す若者が多いように思うが、そのどれもがどこかで聴いたアニメの声の真似、そしてさらにその真似、が大勢を占めていると感じる。専門学校ばかり増えて・・・とまあこんなことを書くのは書評でも何でもないのでこの辺りで。
 ネットがつながり、地方で活躍するクリエーターも多い現在。上京に対する意識は変化しているだろう。だからか、本書に見られるそれぞれの上京は、どれもがどこか懐かしい。


最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -