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○0913『二重らせん』

『二重らせん』
著者名:ジェームス・D・ワトソン 出版社:講談社文庫 文責 理科 井上嘉名芽

 科学の本質は競争ではない。早く発見したからといって誇ることが大切なのではなく、科学の大系を世界の科学者が力を合わせて発展させることが大切である。生物学の発展に関しても生物学の視点からだけでは限界がある。特に生命の根本原理を解明するに当たり、生物学だけで無く化学や物理も含め、「科学」を試みる研究者の知恵を集結することで世紀の大発見につながるのである。
 今回の二重らせん構造の解明には、物理学のX線写真の研究や化学の塩基配列の研究が不可欠であった。そして生物学ではアベリーの形質転換やハーシー・チェイスの実験で遺伝子の本体はDNAであることを確定させた。それまでは、複雑な構造や種類の多いタンパク質が遺伝子の本体だと考えられていたため、この発見は大きな意味を持っていた。この発見と平行してDNAの立体構造の解明に多くの科学者が研究していた。当時、DNAは三重らせんの構造である考えが有力であったが、生物学者のジェームズ・ワトソンは「生物学上重要な物資は対になっている。」という信念を貫き「対」を第一に考えてきた。そう考えると全てが説明つき最後には「シャルガフの法則」も説明できるまで行き着いたのである。
 本書はDNAの立体構造である二重らせんをどの様に解明したかをワトソンからの主観で書かれた物語である。ウィルキンスに対する酷評が目に付くが、最後にはワトソン自身も彼女の実力を認めている。とにかく研究に対する情熱が伝わってくる。理系の大学を目指す人には本書を是非一度読んでもらいたい。


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