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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○0941『ニセモノはなぜ、人を騙すのか?』

『ニセモノはなぜ、人を騙すのか?』
著者名:中島誠之助 出版社:角川書店 文責 美術 木村顕彦

 本書は角川Oneテーマ21の一冊である。
 著者は、テレビ『なんでも鑑定団』の鑑定士としてお馴染みの中島誠之助だ。
 ニセモノをテーマにして書かれた本書は、中島自身の経験した失敗談や、かつての骨董界のエピソードを含めて書かれている。
 やきものを専門としている中島誠之助。本書で中島は、桃山志野(桃山時代に美濃で焼かれた志野焼)について次のような興味深い記述をしている。「桃山時代の志野の茶碗はモノが良ければ五千万円以上はする。モノが悪かったら百万円であろうと一万円であろうと同じこと。だから二百万円の志野の茶碗とか、一千万円の志野の茶碗というのは茶陶の世界からみるとそれは相手にするような茶碗ではないといっていい」。なかなか刺激的ではなかろうか?・・・まあ確かに、昭和の名工・荒川豊蔵や加藤唐九郎による志野の茶碗が数百万円から一千万円程度であることを考えると、桃山志野は五千万円以上しなければ納得できない話であろう。騙されて桃山志野のニセモノをつかまされないようにせねば(哀しいが、一千万円のニセモノをつかまされる心配は今の私にはない)!
 また、意外であったのは、「さる滞仏画家の油絵」(おそらく佐伯祐三のこと)の贋作騒動において、中島が法廷闘争に巻き込まれた話だった。端的にいうと中島の見立てとおり、その油絵は贋作であり、中島は勝訴となった。つまり、中島は一般的にはやきものの専門家として見られているが油絵の鑑定にも造詣が深いことをこのエピソードが示している。
 その他、安部安人、楽吉左衛門といった現代陶芸作家に対する中島の深い敬意は、私も同感だ。 


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