『スミスの本棚』
著者名:テレビ東京報道局ワールドビジネスサテライト・編著 出版社:日経BP 文責 美術 木村顕彦
著名人が、自身の人生を変えた本を紹介するテレビ番組コーナーを書籍化したのが本書だ。
ラインナップは、見城徹、佐藤可士和、武田双雲や、各企業経営者の面々が並ぶ。
各企業経営者、とは例えばスギ薬局社長(当時)や、アイリスオーヤマやコナカの社長だ。まるでテレビ『カンブリア宮殿』のような顔ぶれで、彼らの人生を変えた本を紹介されても、レベルが違いすぎてどうしようもない気持ちになってしまう。
だが、まあ彼らが紹介している本をこれから読もうが読むまいが、それを置いても本書を読むことくらいは私にもできる。
と、読んでいくと彼らの生き方や姿勢からヒントを得る箇所もポツポツと見つかる。
その代表的なものが、小山薫堂(映画『おくりびと』の脚本が有名)の体験談だ。
小山の会社は入り口がパン屋になっている、という。なぜそんな造りになっているのか?
小山は答える。「受付の人を雇いたかったんだけども、雇うお金がなかったので、受付の人が自分でお金を稼ぐシステムにすればいいなと考えて、パン屋にしました。」・・・まさしくアイデアマン。
そういう風なアイデアがぽんぽん出る人たちが影響を受けた本と同じものを読んでもなー、という気がするが。参考までに小山の推薦図書は『小僧の神様』(志賀直哉・著)だそう。
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