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○0958『iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか?』

『iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか?』
著者名:田中幹人 出版社:日本実業出版社 文責 理科 井上嘉名芽

 先日、京都大学の山中伸弥教授が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発した功績でノーベル賞を受賞した。今まではES細胞が第一線で研究されていたが、唯一の悩みがES細胞の由来がヒトの受精卵であったことだった。このiPS細胞の凄いところは体細胞から創れるところだ。要するにその人の細胞を利用して創れるのである。ES細胞のもう一つの悩みが他人の受精卵由来のためそこから発生した細胞を移植したときに非自己となり免疫作用により拒絶反応が働くのである。iPS細胞は自分の細胞であるため拒絶反応は起こらない。しかし、iPS細胞を作るときには四因子を導入する必要がある。その中の一つに「c-Myc」という因子がある。細胞分裂を促進させる因子だが、間違うと細胞を癌化させ増殖してしまう恐れがあった。第一世代のiPS細胞はこの「c-Myc」を含めた四因子の導入で成功したが、その後第二世代のiPS細胞では、この「c-Myc」を含まず残り三因子でiPS細胞を創ることに成功した。これでiPS細胞が癌化する確率を低くさせたのである。今後は導入にレトロウイルスの利用からアデノウイルスにシフトすることも研究課題である。
 本書はこの山中教授がどの様にしてiPS細胞に着手していったのかを詳説している。特に科学研究を行う上で最終目標に到達するために基礎研究を重ね、他の研究者を出し抜いて、一番に発表するその駆け引きも本書には随所に紹介されている。また、本書は山中教授の人柄も伝わる内容になっている。


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