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●0109●『バイオマスは地球環境を救えるか』

『バイオマスは地球環境を救えるか』
著者名:木谷収 出版社:岩波ジュニア新書 文責 かなめ 

 バイオマスをバイオエタノールに変換する場合を例にあげてみましょう。糖穀物のサトウキビからつくる場合には,まず,葉を取り除いて収穫した茎を搾り機にかけて,しぼり汁をとります。これから砂糖を析出した残りの廃糖蜜を,酵母で発酵(アルコール発酵 生物Ⅱ)させてエタノールをとります。付加価値の高い砂糖まずとって,できるだけ経済性を確保する。
 トウモロコシなどのデンプン作物からエタノールを作るには,普通つぎの過程でおこないます。前処理としてトウモロコシを粉砕し,水を加え,糖化酵素で糖化したのち,酵母でエタノールを発酵させます。発酵かすは飼料となります。前処理で,タンパク質やコーン油を分離する方式をとる場合には,これらをべつに得ることができます。蒸留以降の過程は,サトウキビからの場合と同じです。しかし,バガスのようないいバイオ燃料がありませんから,エネルギー効率は低くなります。
 バイオマスは,食料,飼料などの物質として利用されています。しかし,用途が多いだけに,同じものを同じときにべつの目的で使いたいという競合の問題がおきます。とくに前にも述べたように,食料とエネルギーの競合は深刻な問題で,人の生死にも関係する倫理問題とみなされています。これまでも,国や多くの研究者らがバイオマスの将来予測や計画を立てるときは,競合が起きないことを前提条件にしてきました。
 しかし,自由経済のもとでは,同じ国の中で飢える人々がいるのに,バイオ燃料を輸出するともうかるからと,食用作物の栽培をやめて,エネルギー作物をつくる人も出てくるでしょう。国も外貨が必要だからと,なかば黙認することがおきるかもしれません。このようなことがおきないようにするためには,飢餓を引き起こすような条件下でつくられたバイオ燃料などは,貿易品と認めないような国際認証制度などが必要と考えられます。
 エネルギー資源と地球環境の大問題への寄与が期待されるバイオマス。しかし、いまは逆に熱帯林の伐採や穀物の高騰という問題を生んでいます。両刃の剣のようなバイオマスは、ほんとうに地球規模の大問題を解決してくれる力をもっているのでしょうか?基礎知識にはじまり、現段階の技術を解説し、最善の利用方法を考えます。

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