『研究計画書の考え方』
著者名:妹尾堅一郎 出版社:ダイヤモンド社 文責 理科 井上嘉名芽
大学院を受験するときは願書の中に「研究計画書」というものがある。入学後自分が何を研究したいかアピールする書類である。同じ大学の学部生が院試を受けるときは、この研究計画書には現在の卒論の要旨を書きその後をの展望を簡単に書く程度で済む場合もある。それは日頃から先生と学生の間で議論を進めているからである。しかし、他大学を受験することになる場合はしっかりと自分の考えを文章でアウトプットしなければならない。本書は小手先の書き方のテクニックではなく、研究計画書を書くに当たっての考え方をまとめたものである。また、研究計画書の事例が多数載っており、著者の添削が付いているのが大変為になった。どの場合が良くてどの場合が悪いのかわかりやすい。以下に本書で紹介されていた、研究計画書を書くときの14のポイントを紹介する。
01 テーマ名を具体的に分かりやすくする
02 志望動機のエッセイと混同しない
03 ヘッジングを活用する
04 調査方法や分析方法は大学院に入ってからで良い
05 修士の1年間でできる研究分量にする
06 「研究の背景」「研究の動機」を活用する
07 何をしたいかを明確にする
08 調査から研究への道筋をつけること
09 議論の論拠を示すこと
10 先行研究を調べておく
11 結論を予め用意しない
12 論文の章建てを書いてみる
13 言葉は具体的にする
14 文章は短く、推敲を重ね、言葉を1つ1つ吟味する
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