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○0974『評伝 ナンシー関』

『評伝 ナンシー関』
著者名:横田増生 出版社:朝日新聞出版 文責 美術 木村顕彦

 ナンシー関。2002年に39歳の若さで亡くなった辛口のコラム二ストであり、消しゴム版画家。
 彼女の評伝が本書だ。
 ナンシーは芸能人の似顔絵を消しゴム版画で描く。その似顔絵には、たいてい文字が添えられている。絵に文字を添えると大抵わざとらしい印象がついてしまうので、私は文字の入った絵は嫌いだ。しかしナンシーの似顔絵は別格である。下手な絵をごまかすための文字ではなく、秀逸な似顔に添えられた秀逸な言葉。ああそうか、この言葉(文字)がすでにナンシーによるコラムなんだ。そう気付くと納得する。例えば本書収録の蓮舫の似顔絵に添えられた「社会派バカ」という文字などは、まるで有吉弘行によるあだ名のようではないか。
 さて、これまで私自身ナンシー関といえば似顔絵、というイメージを強く持っていて、コラムニストとしての彼女に目を向けてこなかった。だが、本書では彼女のコラムの単行本からの引用文も多数収録されており、その文章の魅力にも触れることができた。本書をきっかけにして、ナンシーのコラムの著作も読んでいきたい気持ちになった。
 また、謎めくナンシーの上京前のエピソードも評伝ならではで、見逃せない。本書で描かれたビートたけし、YMO、ムーンライダーズに対する彼女の憧れ。毒舌、という点でいえばビートたけしに対する憧れは理解できる。だが、後者の2ユニット(ミュージシャン)にナンシー関が憧れていたとは。意外な印象。後年、ムーンライダーズの鈴木慶一と彼女がカラオケに行った、というエピソードも本書に収録されており、その箇所はぜひ読んでいただきたい。加えて、もう一つのオススメ箇所。それが無名時代のマツコ・デラックスとナンシー関との幻の雑誌対談が紹介されている点だ。ふくよかな(笑)辛口コラム二スト2人の巡り合わせが、かつてあったことは貴重である。
 稀有な才能。ではあるが、芸能界・テレビというジャンルの中で生きたナンシー関。誰かがその魅力を伝え続けなくては、忘れ去られるかもしれない。そういう意味で言えば、本書・評伝の存在は大きい。


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