ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1050『「ゴッホ」にいつまでだまされ続けるのか はじめてのゴッホ贋作入門』

『「ゴッホ」にいつまでだまされ続けるのか はじめてのゴッホ贋作入門』
著者名:小林英樹 出版社:情報センター出版局 文責 美術 木村顕彦

 本書は、「羅針盤プレミアムシリーズ」という新書の一冊だ。
 著者は、愛知県立芸術大学教授の小林英樹だ。
 小林は著作を多く手掛けている。そのテーマは、どれもゴッホの贋作についてだ。そして本書のテーマも、それ。
 世界各国にあるゴッホ作とされる作品に、贋作が含まれている!自身画家でもある小林は、自らの経験と、データによりそのことを証明しようと、何冊も何冊も著作を書く。代表作は『ゴッホの遺言』(情報センター出版局刊)で、同作品は日本推理作家協会賞を受賞している。だが、ゴッホをめぐる状況、つまり小林が贋作だと捉えている作品が、ゴッホ作品として堂々とゴッホ展に出品され続けるという状況になんらの変化もない事に、明らかに小林は怒っている。そして。自らの主張を繰り返し繰り返し説く。
 私自身は、小林の説に賛成だ。ゴッホには、確かに稚拙な作品が含まれている。巨匠の駄作、という言葉は画商の世界でもよく聞かれるが、ゴッホのそれは、そのレベルにも至らない。ただ、絵についての証明は本当に難しい。それは藤牧義夫の贋作問題に取り組む大谷芳久を見ていても明らかだし、写楽問題に取り組む田中英道も同様だ。
 本書には、小林の苦悩が見える。2000年12月、小林はゴッホの『左利きの自画像』の贋作理由をまとめた英訳の論文をワシントン・ナショナルギャラリーに持参する。後日、ヨーロッパ絵画担当のキュレーターから返事が届く。その内容は、「いままで、どのゴッホ研究者も贋作であると指摘したことがなく、(個人蔵から国家へ)譲渡後、ゴッホ美術館から来たキュレーターたちも本物であると認めた」「力強いゴッホの作品をして展示し続ける」とのものだったという。うーん、としか言えない。

最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

05月 | 2017年06月 | 07月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -