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○1069『山口晃大画面作品集』

『山口晃大画面作品集』
著者名:山口晃 出版社:青幻舎 文責 美術 木村顕彦

 本書は、画家・山口晃の第二作品集である。本書より八年前に出版された第一作品集は、山口自身語っているように「型版が小さ」い画集だった。そのことも踏まえて、本書のタイトルはあえて「大画面」と銘打っているのであろう。
 大画面で山口の画業を紹介している本書は、山口晃という画家は確かにタダ者ではないと伝えてくれる。
 山口は、作家・五木寛之が小説『親鸞』を新聞連載した時に、挿絵を担当した。私はその小説を読むことなく、毎日毎日山口の挿絵のみをスクラップした。アイデアと、精緻な線が魅力で、卓越したデッサン力をもつ平成の大和絵画家が山口晃であると私は考えていた。
 だが、それに加えて、本書を通して感じたのは旺盛な制作意欲とパワフルさだ。ちまちまと細い線を描いているだけではない山口が、ここにある。現代の建築素材を利用した茶室(インスタレーション)も収録されており、彼の創作の範囲の広さを思い知る。
 中でも目を引いたのは『無残の介』と題された、続きマンガ風の作品の展示風景を紹介しているページだ。
 それを見たときに私が思い出したのは漫画家・井上雄彦による『最後のマンガ展』だ(私はその展覧会を仙台で鑑賞した)。ただの原画展ではないその『最後のマンガ展』は、まさしく画家・山口が続きマンガを展示したのと重なる。付言すれば、両者とも筆で描く山口と井上の作品世界さえもどこか通じるものを感じる。強いて言えば、画家・山口の発想の方がマンガ的なのがなんとも不思議なのだが。
 井上と山口の作品を比較して論じるのは長くなりそうなのでここでは避けるが、ともあれ本書によって山口晃という画家の実力をより多くの人に知っていただきたい。

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