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〇1164『モノクロームの眼差し 濱野彰親挿絵画集』〇

『モノクロームの眼差し 濱野彰親挿絵画集』
著者名:松本品子・編 出版社:ラピュータ 文責 美術 木村顕彦

 本書は、弥生美術館で開催された挿絵画家・濱野彰親展にあわせて出版された画集である。
 恥ずかしながら、本書に出会うまで濱野の名前を知らなかった。1926年生まれの挿絵界の重鎮の名前を知らなかったのは迂闊としかいいようがない。
 本書をめくると、その濱野が松本清張や黒岩重吾、森村誠一ほか数多くの小説の挿絵を担当してきていることがわかる。
 中でも印象的だったのは山崎豊子作『大地の子』の挿絵だ。これをみて私はある挿絵画家の名前が浮かんだ。それは、同じ山崎豊子作『白い巨塔』の挿絵を担当した田代光だ。濱野と田代の絵に共通するタッチを感じ、本書収録の濱野のインタビューを読み、その予想が的外れではなかったことを知る。インタビューでは、若き日の濱野が「田代先生のところにもよく行って」いたと語られている。余談ではあるが、私が田代の『白い巨塔』挿絵を知ったのは『名作挿絵全集 第10巻』(平凡社・1981年刊)だった。この全集は明治から戦後の挿絵を網羅した全集として、資料価値の高いものだが、それに収録されている「画家索引」を見ても濱野彰親の名前は見当たらない。かなり多くの挿絵画家を紹介しているその全集をもってしても示しきれない優秀な挿絵画家がいることには驚いてしまう。
 さて、本書の紹介に戻ろう。本書収録の濱野の年譜では、1991年に『大地の子』挿絵展が全国で巡回されたと書いてある。その巡回地に、私が現在住んでいる青森県弘前市が含まれており、「今の自分だったら絶対観に行くんだけどなー」と感じてしまった。
 また濱野のプロフィール欄で「好きな画家」の項目で、「ベーン・シャン」を挙げていた事は私を嬉しくさせた。私もその画家を最も尊敬しているからだ。しかし、正しくはベーン・シャンではなく「ベン・シャーン」なのだが・・・。
 


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