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〇1195『オカルト』〇

『オカルト』
著者名:森達也 出版社:角川書店 文責 美術 木村顕彦

 「開演」と「終演」、それと「第1幕」から「第18幕」までの、計20の章で本書は構成されている。
 章ごとに、スプーン曲げや恐山、ダウジング、透視や幽体離脱・・・といった具合に、オカルトのジャンルについて紹介されている。
 本書著者の森達也は、ドキュメンタリー映画監督である。彼はテレビ番組のディレクターだったこともあり、超能力者(と呼ばれている人たち)を被写体として『職業欄はエスパー』というテレビ・ドキュメンタリーを演出した経験がある(ちなみに、『職業欄はエスパー』は、同名も書籍も発行されている)。その経験による人脈も含めて、本書『オカルト』の内容は、きわめて多角的だ。私は単純な人間なので、こういった類いの本をつい信じてしまう。例えば第16幕にある臨死体験のエピソードは、SF的で面白いし、第18幕にはメンタリストのDaiGoが登場し、自身のパフォーマンスで森達也を困惑させる場面もあり、興味を引く。
 個人的にここで私が紹介したいのは、第1幕、恐山についての章だ。この章で、森は恐山に行き、イタコの口寄せを実際に体験する。結果的にその口寄せでは当たり障りのない内容の答えしかイタコから聞き出せなかったのだが、私が強調したいのはその点ではない。森達也が誰(の死者)を呼び出したか、を私は強調したい。森が呼んだ死者は、49歳で自殺したドキュメンタリー監督・佐藤真だった。佐藤真は、森の著作『虚実亭日乗』のも登場する。今回、イタコの口寄せまで頼んだ森にとって、佐藤真がいかに大切な存在だったかが、この章を読むことで、よくわかる。そしてそれは、恐山に向かう多くの人たちも含めて。
 もうひとつ挙げたいのは、本書ではじめて知った「羊・山羊効果」という言葉だ。この単語は本文中何度か登場する。これは「超能力を信じる者たち(羊)が被験者となる実験では、超能力の存在が証明されるかのような結果が出るのに対し、超能力に否定や懐疑の眼差しを向ける者たち(山羊)が被験者となる実験では、超能力を否定するかのような結果が出る現象」のことを指すらしい。つまり、「オカルトは人目を避ける。でも同時に媚びる」ということだ。・・・なにか、超能力肯定派の苦しい言い訳とも受け取られそうな、そんな効果が事実だとしたら、超能力肯定派と否定派は、一生わかりあえないだろう・・・。



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