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〇1210『アート鑑賞の玉手箱』〇

『アート鑑賞の玉手箱』
著者名:白鳥正夫 出版社:梧桐書院 文責 美術 木村顕彦

 日本では、全国各地で膨大な数の展覧会が開催されている。
 その全てを鑑賞することは不可能だし、チラシや雑誌で情報を得ないかぎり、開催中の展示の情報を知ることさえも難しい。
 それを踏まえて、本書の紹介にうつろう。本書には2007年から2013年にかけて日本で開催された面白い展覧会がいくつも紹介されている。例えば、2008年に滋賀県の佐川美術館で開催された「小磯良平と佐藤忠良展」についての記述がある。写実絵画と肖像彫刻という違いはあれど、ともに新制作協会という団体に属して戦後日本のアートシーンを牽引した小磯と佐藤の二人展が開催されていたとは、本書を読むまで知らなかった(というよりも、青森県に住む私にとって、滋賀県に佐川美術館という美術館があることさえも初めて知った)。
 その他、私も鑑賞した「ベン・シャーン展」や「フェルメールからのラブレター展」に関する解説の章もあり、読み返しながら鑑賞時のことを思い出すことができた。
 また、展覧会情報のみならず、本書を通じて初めて知り興味を覚えた画家もいた。その画家の名前を是非ここで紹介したい。
 それは中西繁という画家である。横長の画面で、爆発した福島第一原発を描いた「フクシマ」という油彩。モノクロの小さな図版として本書に掲載されているその絵は、私の心を捉えた。本書によると、中西は『時の行路』(田島一・著)という小説の挿絵も担当したようだ。その小説は「自動車メーカーにおける派遣労働や非正規雇用の問題を取り上げた作品」(本書による)らしく、それもまた気になる。
 ともあれ、美術展の鑑賞のコツが知りたい方には最適な一冊だ。


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