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〇1264『はだしのゲン わたしの遺書』〇

『はだしのゲン わたしの遺書』
著者名:中沢啓治 出版社:朝日学生新聞社 文責 美術 木村顕彦


中沢啓治(1939-2012)。漫画家。代表作『はだしのゲン』。
 作者自身のヒロシマでの被爆体験を基に描いたマンガ『はだしのゲン』は、言わずと知れた名作だ。
 『はだしのゲン』は、第2部まで描かれ、汐文社版単行本では全10巻にまとめられている。
 その『はだしのゲン』、実は第3部の制作の構想があったのだ。だが、作者の中沢が白内障にかかり、視力が衰えたため、第3部の執筆は幻に終わる。白内障にかかった2009年に、彼は漫画家を引退。翌年、肺ガンが見つかり、そして2012年に亡くなった。
 本書は、漫画家を引退した中沢が、活字で残した最後の著作である。
 中沢が亡くなったのは2012年12月19日。そして何と本書の発行日がその翌日12月20日であることに驚く。よって、まさしく本書はタイトル通り中沢の「遺書」と言える著作だ。
 本書には、『はだしのゲン』幻の第3部についても書かれている。「ゲンは漫画家のアシスタントとなり、そのうち本格的に絵を勉強したいと思い、絵描きを目指して、横浜から貨物船に乗ってフランスに旅立ちます。そして、フランスには原発がたくさんありますから、ゲンはそこで、絵描き仲間と原発問題を考えていく予定でした。」ここまでビジョンを描きながらも、病気によって筆を折らざるを得なかった中沢の気持ちを思うと、なんともいたたまれない。それと同時に、『はだしのゲン』という作品が単に中沢の自伝的作品ではないことにも改めて気付かされる。
 本書は、活字も大きく、ルビも多い。『はだしのゲン』を読み始める年齢の子どもたちにも読みやすい著作だ。だが、読みやすい、というのは単にすんなり読めるという意味ではない。本書には、中沢の怒りがほとばしっている。


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