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〇1275『在日一世』〇

『在日一世』
著者名:李朋彦 出版社:リトルモア 文責 美術 木村顕彦
 本書は写真集である。
 タイトルからもわかるように、被写体は在日一世の方たちである。
 写真家の李朋彦は、2001年から2004年まで、日本全国に住む在日一世90名に取材し、撮影した写真をまとめた。
 李朋彦は在日三世だ。本書では、まるで自らのルーツを探るように、一世の方たちの言葉に耳を傾け、まなざしを向けている。
 カメラで写された在日一世の方たち(撮影当時、80歳代の方が多い)は、一見するとどこにでもいそうなおじいちゃんおばあちゃんだ。だが、その写真の横に綴られたインタビュー記録を読むと、そこにあるのは壮絶な人生ばかりだ。
 例えば金泰先さん(1919年生まれ)についての記録は、次のような記述から始まる。
 「17歳で結婚。(改行)その後、妊娠するが日本兵に『朝鮮人は子供を産むな』と言われ、腹を蹴られて二度も流産させられる。」
 この仕打ちは一体、なんなのだろう。・・・彼女のように、理不尽という言葉では済まされないような人生を送ってきた人が、世の中にはどれほどいるのだろう。
 しかしながら、本書に掲載されている言葉や、人々の肖像は、取材する者がいなければ後世に残らない。それは、宮本常一の『忘れられた日本人』の例を引くまでもなく、確かなことだ。
 さて、本写真集を眺めていて気付くのは、写真家・橋口譲二による日本人シリーズと呼ばれる写真集群との共通性だ。本書あとがきでは、それを裏付けるように「この作品をつくるヒントを与えていただいた橋口譲二氏に深く感謝します。」という言葉が見える。
 ちなみに私が写真家・李朋彦を知ったのも、橋口譲二出演のテレビ番組によってだった。その番組『週刊ブックレビュー』(近年、放送が終了した書評番組)で橋口は、李の著書『たぶん僕はいま、母国の土を踏んでいる。』を紹介していた。その著作を読んだあとに出会ったのが、本書である。



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