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〇1283『ユージン・スミス 水俣に捧げた写真家の1100日』〇

『ユージン・スミス 水俣に捧げた写真家の1100日』
著者名:山口由美 出版社:小学館 文責 美術 木村顕彦

 
 本書は、第19回小学館ノンフィクション大賞受賞作品である。
 テーマは写真家ユージン・スミス(1918-1978)と水俣との関わりについてだ。
 アメリカ人のユージン・スミスは1971年に水俣を訪れ、その地に蔓延していた公害病の水俣病の実態を撮影した。その仕事は、ドキュメンタリー写真を語る上で欠かせないものだ。
 例えば、飯沢耕太郎『写真美術館へようこそ』(講談社、1996)ではユージンを「『真実と人間愛』を求めるドキュメンタリー写真家」と評している。そして、『写真美術館へようこそ』にはユージンの水俣シリーズの代表作写真「入浴する智子と母」が掲載されている。
 そう、「入浴する智子と母」はユージンを語る上で欠かせない写真だ。だが、本書によるとその写真が、「著作権」や「決定権」うんぬんの問題により「事実上『封印』」されている状態だというのだ。その経緯については是非本書を実際に読んで確かめていただきたい。
 さて、本書の紹介に戻ろう。言うまでもなく本書の柱はユージン・スミスである。だが、もう一人欠かすことのできない人物がいる。それが、ユージンの水俣シリーズに同行したアシスタント・石川武志である。
 石川は、ひょんなことからユージンのアシスタントになる。ユージンの直観に触れた人物だったのだろう。その出会いの過程も本書には細かく書いている。その部分を読むと、つくづく人の出会いは不思議な気がするし、それと同時に強い引力のようなものも感じてしまう。
 ユージンにとって水俣シリーズは、晩年の重要な仕事だった。それに関わった石川武志という人物。彼らと水俣とのドラマチックなノンフィクション作品が本書である。・・・こりゃ確かに小学館ノンフィクション大賞獲るわ。


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