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〇1298『菊畑茂久馬と〈物〉語るオブジェ』〇

『菊畑茂久馬と〈物〉語るオブジェ』
著者名:菊畑茂久馬 出版社:海鳥社 文責 美術 木村顕彦

 本書は、タイトルと同名の展覧会(2007-2008)の図録を書籍化したものである。
 展覧会の主役は、菊畑茂久馬(1935-)。九州福岡市を拠点に活動を続ける芸術家だ。
 本書ではその菊畑が、人知れず制作していた作品(オブジェ)100点ほどが写真図版で掲載されている。豊富なテキストも魅力で、菊畑の制作姿勢の一端をうかがい知ることのできる一冊だ。
 菊畑の代表作は、1960年代制作の「ルーレット」シリーズといわれる作品群だ。どこか土着的な風合いを残すオブジェがそれだ。
 だが、本書の主役(柱)は、その頃の作品ではない。それよりも時代が下った1970年代、80年代に制作された、比較的小さなオブジェ群である。本書にもあるように、それらのオブジェは「絵を描く」ためにつくられたという。・・・つまり、見たものを描くということを突き詰め、面白いものを描きたいという想いが募った先に芸術家は、面白いものをまず立体でつくってみて、それを絵に描こう(結果的には、見たものを描くということになる)としたという意味だろう。なんともまわりくどいが、菊畑の考えたことはわかる。
 また、「オブジェって、よく聞くけど、どんなもの?」という素朴な疑問をお持ちの方も多くおられるかと思うが、本書掲載作品を眺めていると、それは自ずとわかってくるはずだ。「変なモノ。だけど、なんだか記憶に残る。」そう感じるはずだ。そして、それがオブジェだ。
 最後にもう一点。本書カバーについて触れたい。本書カバーは、鮮やかなレモンイエローの色彩が用いられている。その色彩は、先述の1960年代の菊畑作品の色彩を知る者からすると、若干の違和感を覚えるはずである。要するに、派手だと感じるのだ。だが、中をめくっていくうちに徐々にわかってくる。本書に掲載されている作品には、鮮やかな紫、赤、青の色彩が施されたオブジェ群が並んでいるからだ。1960年代のままではいない、進化を続けて制作を展開させる菊畑の姿がそこにある。


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