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〇1307『森からの手紙』〇

『森からの手紙』
著者名:田島征三 出版社:労働旬報社 文責 美術 木村顕彦

 本書の著者・田島征三は絵本作家である。
 絵本作家であると同時に、環境問題に取り組む活動家でもある。
 田島は、1969年に、忙しすぎる都会での日常から抜け出すべく、西多摩郡日の出町に移住する。しばらくは、田舎での暮しのなかで、のびのびとした作風の絵本を描き続けていた田島。だが、90年代の初め頃に、ある転機が訪れる。日の出町に、第2ゴミ最終処分地建設計画が持ち上がったのだ。田島は、その計画に猛然と反対運動を挑む。本書では、その経緯や、ゴミ問題についての考えを綴ったものである。
 さて、そういう風に書いてしまうと、自分の住む場所に最終処分場をつくってほしくない、と田島がわがままを言っているだけだと思われたかもしれない。だがそうではないのだ。「第2」処分場の前に既に建設済みであった「第1」処分場のゴムシートに穴が空いていて、汚染水が地下に漏れているという事実があったにも関わらず、その問題を無視して「第2」の建設を始めようとする行政に対して田島は怒ったのである。
 本書では、田島がいかに環境問題を考え実践しているかがわかる。彼は、絵の具を決して水道に流さないという。「筆洗の水」さえもながさないというから驚きだ。それについての箇所を引用する。
 「筆洗の水はやがて、汚れてどろどろになってしまう。ぼくはそれをアトリエの隅に置いて、絵の具が筆洗の底に沈殿するのを待つ。筆洗の底に沈んだ絵の具は、いろいろな色の粒子が入りまじってなかなかおもしろい色になる。上澄みは別の筆洗に移しかえて、またその水で洗う。」
 そのような個人の活動のほかに、彼は第2処分場の完成予想図(絵)をつくることを思い立つ。それは、三多摩に住む360万人の市民が、自分の町から出るゴミがどこに向かうのかを想像しやすいための予想図だ。その予想図(絵)を田島は、誰かに描いてもらうことにした。・・・って、田島センセイ、日本を代表する絵本作家なのですから、ご自分で絵を描いてくださいよという感じだが。・・・田島は本書で次のように述べる。「(ぼくは写実的な絵は苦手だ)」。ということで、本書では笠原正夫なる人物による「ゴミ保管庫予想図」の絵が掲載されている。



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