ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

〇1350『サグラダ・ファミリア ガウディとの対話』〇

『サグラダ・ファミリア ガウディとの対話』
著者名:外尾悦郎・著 宮崎真紀・訳 出版社:原書房 文責 美術 木村顕彦


 本書は、教会サグラダ・ファミリアの写真集である。それと同時に、サグラダ・ファミリアの建築彫刻の制作に携わる日本人彫刻家・
外尾悦郎の文章・言葉を掲載したものである。
 スペインにある、サグラダ・ファミリア教会。
 設計をしたアントニオ・ガウディはとうの昔に、1926年に亡くなっている。だが、2013年になった現在でもサグラダ・ファミリアの建築は進められている。
 そのサグラダ・ファミリア。建物の至るところに彫刻が施されており、その主任彫刻家が本書(テキスト部分)著者の日本人・外尾悦郎だ。
 さて、外尾悦郎という日本人の著作であるのに、本書は宮崎真紀という同じ日本人が訳をしているのは何とも奇妙に思われるかもしれない。その理由は、本書はもともと2010年にスペインで出版されたものだからだ(ちなみに本書刊行は2011年)。つまり、日本人・外尾がスペイン語で書いた出版物を、日本人・宮崎が日本語訳をして出版したという複雑な工程を経た著作なのである。
 本書は、サグラダ・ファミリアの細部を知るための写真集としても有用であるし、ガウディと外尾という優れた芸術家を知る意味でも意義深い一冊だ。
 個人的に私は、ガウディやサグラダ・ファミリアよりも、外尾悦郎という日本人に強い関心と敬意を抱いている(当然、実物のサグラダ・ファミリアを目にした事があれば、その考えも改めるかもしれないが)。
 外尾は、何のあてもなくヨーロッパを旅し、その果てにスペインへ、そしてサグラダ・ファミリアと出会い、そして主任彫刻家となった人物である。まるでウソのような、ドラマチックな人生といえる。
 外尾はガウディに、サグラダ・ファミリアに呼ばれたとしか私には思えない。
 本書には次のような記述がある。
 「『外尾、これを修復できるか?』。わたしは答えに窮しましたが、とりあえず言いました。『どうやったらいいのかわかりいませんが、やれとおっしゃるなら、やってみます』。実際のところ、これだけめちゃくちゃだと、何をどうしていいかもわからなかったのですが。彼はこう続けました。『予算はない。あるのは、おまえの2か月分の給料だけだ。』」
 いま引用した文中の「彼」とは、ガウディの直弟子のプーチさんのことを指す。外尾は、スペイン内戦で崩れ落ちたサグラダ・ファミリアの修復をプーチさんから任され、そして、それから長い長い活動が始まるわけだ。普通に考えたら、なぜプーチさんが旅人の東洋人彫刻家にそんなに重大な依頼をしたのか理解ができない。そして、「何をどうしていいかもわからなかった」のにそれを引き受ける外尾も。
 ただ掲載写真を眺めるだけでもいいし、外尾によるテキストを読むだけでもいい。多くの人に読んでいただきたい一冊だ。

最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -