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〇1398『引き裂かれた絵の真相 夭折の天才 村山槐多の謎』〇

『引き裂かれた絵の真相 夭折の天才 村山槐多の謎』
著者名:村松和明 出版社:講談社 文責 美術 木村顕彦


村山槐多(1896-1919)。わずか22歳で亡くなった夭折の画家。現存作品数は少ないながらも『尿する裸僧』『カンナと少女』『自画像』などの油彩画を遺し、日本近代絵画史に異彩を放つ存在である。
 本書は、画家・村山槐多についての研究書ではあるが、単なる村山の評伝ではない。『日曜の遊び』と題された、181×234センチの大作油彩画が中心テーマだ。
 『日曜の遊び』の作者は村山槐多か、それとも、村山の従兄弟で画家の山本鼎なのか?
 村山槐多の新発見作品として大きな話題となりながらも、その後に山本鼎作品であったという結論が出た『日曜の遊び』。
 ・・・でもコレ、やっぱり村山槐多の作品なのではないか?美術史界で結論が出たあとも、そう思い続けていた人物がいた。本書著者の村松和明である。
 著者・村松和明は岡崎市美術博物館の学芸員である。『日曜の遊び』に関する調査を始めてから16年経った2009年、彼は顔料(絵具)の分析調査まで行う。もしかすると、美術に関心のうすい人からすると、「絵具の分析調査までしなければ作者を特定できないような絵ならば、名画とは言えないのではないか」と思われるかもしれない。でも、そうではないのだ。村松は、最初に自分が感じた直観を証明するために、徹底的に調査研究を進めたのである。
 最後に、偉そうなことを言わせてもらうと、村山槐多は傑作も多いが、それと同じように凡作も多い画家のように私には思える。はっきりと言うと『日曜の遊び』さえも、ただサイズが大きいだけの絵のようにも見える。だが、たとえそうだとしても、現存作品数が少ないのだから、徹底的に彼の仕事は検証されるべきとも感じるのである。

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