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〇1418『日本の民家一九五五年』〇

『日本の民家一九五五年』
著者名:二川幸夫 出版社:A.D.A.EDITA Tokyo 
文責 美術 木村顕彦 


 二川幸夫(1932-2013)。建築写真家・編集者。
 建築家の世界では、彼に自分の建築を撮影されたら一人前、ということが言われているらしい。
 本書は、その二川の仕事の原点とも言える写真を集めたものである。ここに収められた被写体は、名だたる現代建築家による建築群・・・ではなく、民家だ。
 すべてモノクロの写真。これらは1957年から59年にかけて刊行された『日本の民家』全10巻におさめられたものだ。
 薄手の『日本の民家』全10巻は、20歳代の二川と、建築史家の伊藤ていじ(1922-2010)が、全国の民家をめぐり、写真と文章にまとめられた名著である。その全10巻におさめられた写真・約280点から、本書では72点が掲載されている。
 写真のみの存在感で迫ってくる本書。掲載写真からは、とても20歳代の人物の仕事とは思えない渋みが漂っている。写真家・二川幸夫は、若い頃から既に完成されていたということか。
 さて、本書は、書名タイトルと同名の展覧会の図録でもある。2012年から13年にかけて、パナソニック汐留ミュージアム(東京都)にて開催された『日本の民家一九五五年』展。ちなみに、その会期中、二川幸夫本人が亡くなった。
 展示はその後、青森県立美術館にも巡回し、私はそこで本書収録の写真を鑑賞した。岡山倉敷の大原総一郎家(こんな実業家の家を、民家と言えるのか疑問はあるが)。京都の町屋(家屋正面の幅によって税金が決められたことにより、ウナギの寝床のような建築が増えた)。岩手の曲屋(馬と共存する中で発展した家のカタチ)。そして新潟の漁師町、などなど。・・・と、気付く。青森県の民家を撮影した写真がないことに。なぜこの展示が、青森県立美術館に巡回したかという疑問が残る。
 ともあれ、本書だ。大判ソフトカバー。大黒柱を撮影したモノクロ写真が表紙を飾る。ぜひご一読を。

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