ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

〇1430『建築がみる夢 石山修武と12の物語』〇

『建築がみる夢 石山修武と12の物語』
著者名:世田谷美術館・編 出版社:講談社 
文責 美術 木村顕彦

 
 坂口恭平の『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)を読んだ。彼は早稲田大学で建築を学んだあと、独自の歩みを続けている。『独立国家のつくりかた』によると、彼が早稲田大学に進学前から、「この人の元で学ぼう」と決意していた人物がいたという。それが、建築家・石山修武(早稲田大学教授)である。
 そういえば以前、テレビ『日曜美術館』(Eテレ)で、石山修武の展覧会を特集していたことを思い出す。自慢ではないが、ヒマな私は、『日曜美術館』を毎週観ている。観られない場合は録画する。その私が、「あ、この回は観なくていいや」と判断して、観ていない回がいくつかある。その何回かの1回が、石山修武特集だった。・・・しかしながら、観なかったということが、逆に自分の記憶を鮮明にさせ、「石山修武」という名前だけが強く印象に残った。そんな中で私の前に登場したのが、冒頭で述べた、坂口恭平と石山修武の関係だった。これはもう、石山について少しは知るべきだ、と判断して手にしたのが本書『建築がみる夢』だ。
 本書は、2008年に世田谷美術館にて開催された石山修武展の図録を書籍化いたものである。本書をめくるとわかる。石山修武という人物が、単なる建築家というくくりでは語れないことを。そして彼と坂口をつなぐ経路がおぼろげながら見えてくる。
 石山が手掛けた建築物の写真もさることながら、なによりドローイング作品が面白い。建築の設計図としてのドローイングではない。自由闊達に引かれた線。銅版画までやっている。
 本書は、鬼才・石山修武の全貌を知るには最適の一冊、である。
 ・・・そういえば、建築家・安藤忠雄の著作に『建築に夢をみた』というのがある。そして本書のタイトルが『建築がみる夢』。よく似ている。しかし、注意深くみていただきたい。「建築に夢をみた」は文法上意味がわかる。若き日の安藤の気持ちが伝わってくるタイトルだ。しかし、対する「建築がみる夢」は「?」である。「建築」が「みる」では、建築が生物のような扱いではないか。だが。本書をめくっていくと、石山にとっての「建築」は、単なるモノではないようにも思えてくる。・・・そこまで計算した上での「建築がみる夢」というタイトルなのか。実際に手にとって読んでいただきたい。


最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -