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〇1444『ダダ-前衛芸術の誕生』〇

『ダダ-前衛芸術の誕生』
著者名:マルク・ダシー(著)
・藤田治彦(監修)・遠藤ゆかり(訳) 
出版社:創元社 文責 美術 木村顕彦
 


本書は「知の再発見」双書シリーズの一冊である。
 世界文化の歴史について書かれたこの双書には、美術ジャンルのものも何冊か出版されていて、本書はそれに含まれる。本書のテーマは、タイトルからもわかるとおり「ダダ」。
 ダダは現代美術の源流と言える運動だ。しかし、なかなか一言では解説しづらいものだ。そのダダとは、美術史においてどんな位置に属し、そして何だったのだろうか。本書はそんな疑問に答えてくれる。
 まず、本書巻末にある「ダダ略年譜」によると、その年表は「1912-15」の「アルチュール・クラヴァンがパリで雑誌『メントナン』を発行」という項目から始まる。その後は、マルセル・デュシャン、シュビッターズ、マン・レイ、アルプ、ピカビアなどの芸術家群によって様々な作品がつくられ、運動は活発化する。
 本書は、カラー図版も多く、ダダに属する作家の実例がよくわかる。中でも特徴的なのは、シュビッターズによるコラージュ作品(紙の切り貼り。時には写真の切り貼りも)だ。
無造作のようでいて、美しいシュビッターズのコラージュ群。なかでも目を引くのは『貴婦人たちのための構造物』(1919年)。この作品は、単に平面的なコラージュではなく、車輪や角材が貼られている。これは、コラージュではなく、「アッサンブラージュ」(立体物を用いたコラージュ作品)ではないかと驚く。アッサンブラージュが、こんなにも早い時期につくられていたとは。全く自分の勉強不足を思い知らされる。
 さて、歴史的にはダダの次には、シュルレアリスムという美術運動が始まる。
 シュルレアリスムとダダ。例えば、『現代美術入門』(美術出版社刊)では「1924年ブルトンによる『シュルレアリスム宣言』が表明され、ダダは発展的に解消する。」と解説されている。
 では、本書ではシュルレアリスムとダダの関係についてどのように書いているか。引用する。
 「ダダは1924年にはじまったシュルレアリスムの潮流とすっかり混同され、不当に過小評価される結果となった。実はシュルレアリスムのほうこそが、ダダの残骸のなかから生まれた芸術運動なのである。」
 芸術運動や、イズムの分類は、なかなか難しい(だから、例えば美術の授業で生徒たちに一言で解説をする困難。→教師の言い訳)。
 以上、専門用語が多くなったがおわかりいただけたであろうか。ただ言えるのは、本書で紹介されているようなダダ作品をながめて、それらが100年近くも前につくられたということには驚きを感じていただけるはずだ。

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