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東奥義塾高等学校 公式ブログ

〇1466『おいべっさんと不思議な母子』〇

『おいべっさんと不思議な母子』
著者名:喜多川泰 出版社:サンマーク出版 
文責 国語 坂本幸博

 関西ではえびす信仰がさかんであり、私が大学院時代に暮らしていた兵庫県西宮市にはヒルコ神系統えびす神社の総本山、西宮神社があった。地元の人たちは「西宮のえべっさん」と親しみ信仰していた。毎年、十日戎の日に競争をして福男を決めるあの神社である。
 当該図書の主人公は、小学校教師である。担任している生徒の保護者から「あら探し」をされ、ちょっとした事でも抗議を受けている。そのような状況に対し、校長や教頭といった上司は、自身の保身ばかりを考え、現実から目を背け、物事の本質を見ようとしない。そんな中、一人の転校生が主人公のクラスにやってくる。その生徒は、妙に時代がかった物言いをし、いわゆる「現代っ子」とは違った規範で行動する。その生徒がクラスに入ることで、クラスの雰囲気はもちろん、主人公の心境にも変化が訪れる。
 著者は当該図書を「すべての人にとって生きる力になるとは期待していない」と述べている。しかしながら、「この作品を生きる力にしてくれる人もきっといる」とも述べている。正にその通りであろうと思う。人との出会いもそうである。私の小学六年の時の担任は、自身が旅行したり、見聞きしたことを具体的に面白おかしく、小学生でも興味を持つように、工夫しながら話してくれる人であった。私自身、そうした話を楽しみにし、まるで自分がその見知らぬ国にいったような気持ちで聞いていたものである。ところが他の児童の中には「外国にいった自慢話ばかりでおもしろくない」というものもいた。自分のことをよくいうつもりはないが、「聞く能力」というか「聞く側の姿勢」というものが、非常に重要であることを痛感した。
 ありとあらゆる本はもちろん、人との話を聞く際にも、常に謙虚でありたいものである。
 最後に私の心に残った一文を紹介したい。

 「学校は、上手にたくさん失敗をするための場所なのだ。そして、その失敗からどう立ち上がるか、失敗をどう克服するかを学ぶ場所なのだ。決して、一つの失敗もしないで、転ばないで六年間の学習内容を修得するのが目的ではない。もちろん人間関係のぶつかり合いだってそうだ。誰とも一度もぶつからないのが、子どもにとっていい過ごし方ではない。そこに『学び』なんてあるのか。自分のやってきた教育が、単なる責任逃れのような気がしてきた。」(p.134)

学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

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