『ニッポンのココロの教科書 日本にある世界一幸せな法則38』
著者名:ひすいこたろう・ひたまみひろ 出版社:大和書房
文責 国語 坂本幸博
当該図書は、章立てが「1限目・2限目…」となっており、正に「教科書」として機能するように作られている。5限目まであり、それぞれ「幸福学」「恋愛学」「仕事学」「人間関係学」「夢学」となっている。それぞれで、幸せになるためにはどうするべきかということが述べられているが、それは決して押しつけがましいものではない。たとえ話を用いながら、興味を引きつける工夫がなされ、自然に著者の考えに共感できる作りになっているところは感心するばかりである。
それぞれの「時間」において、違うテーマが述べられてはいるが、根底に流れるものは同じであるように感じられた。それは「他者の立場に立って考える」ということである。どうすれば自分が幸せになれるかと考えたところで幸せになることはできない。どうすれば相手を幸せにすることができるかということを考え、それを実践していく中にこそ、幸せになることができるのだと改めて思い知らされた。
他者の立場に立つために必要なことは、感謝の心を持つことである。感謝の心というものは意識していないと、ついつい忘れてしまうものである。感謝の心を忘れてしまうと、すべてのことが当たり前になってしまう。世の中に当たり前というものはない。すべて、ありがたいものであると感謝することを忘れずに歩んでいきたいものである。
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