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○1533『路上と観察をめぐる表現史』○

 『路上と観察をめぐる表現史』
著者名:広島市現代美術館(監修) 出版社:フィルムアート社 文責 美術 木村顕彦

 本書は、2013年に広島市現代美術館で開催された『路上と観察をめぐる表現史-考現学以後』展に合わせて出版された書籍だ。
 展覧会名にある「考現学」とは、青森県出身で早稲田大学教授を務めた今和次郎が築いた学問である。
 今和次郎は、大正時代に起こった関東大震災以降、都市がどのように復興していったかをつぶさに記録調査した。そしてそれを、考古学に対応させて「考現学」と名付けたのだった。
 今和次郎は、多くのスケッチを残した。本書にはそれらが収録され、今和次郎の仕事が紹介されている。
 さて、そして本書で今和次郎のほかに紹介されている「路上と観察」をしてきた人物はというと。赤瀬川原平、林丈二、都築響一は当然だが、意外にも木村荘八(挿絵画家として有名)や岡本太郎、大竹伸朗の名前と彼らの作品が紹介されている。
 それに加え、私を驚かせたのは本書巻末の「観察者の歴史と戦後美術の歴史」(福住廉)という解説文だ。それはかなり骨太な美術評論である。鶴岡政男の発言「日本の絵というものは(中略)物を忘れて事を描こうとしている」という発言から、「もの派」についての論考に移っていくあたりは秀逸。いろいろと面白いものを撮影記録をしていく路上観察。そこから一歩(か、それ以上)踏み込んで、表現者にとってそもそも「もの」とは何なのかを考えるきっかけを与えてくれる一冊だ。
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