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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1539『今和次郎と考現学』○

『今和次郎と考現学』
著者名:小山茂樹(編) 出版社:河出書房新社 文責 美術 木村顕彦

 今和次郎(1888-1973)。民俗学から出発して、考現学という新たな学問(?)を立ち上げた人物。
 彼は1906年に弘前市立弘前中学校東奥義塾(当時)を卒業している。つまり、今和次郎は、本校の卒業生なのである。
 本書は、そんな今和次郎の全貌を一冊にまとめたもので、「KAWADE 道の手帖」シリーズの一冊だ。
 今和次郎の仕事については、2011年から2012年にかけて青森・東京・大阪で開催された『今和次郎 採集講義』という展覧会に併せて作成された同名の展覧会図録(青幻舎刊)に詳しいが、本書を読むとさらに理解が深まるはずだ(でも逆に、読めば読むほど謎が深まったりして)。
 まず、本書カラー口絵で紹介されているのは、今(こん)が手掛けた調査表や図である。端から見ると、くだらないことこの上ないことを、彼は調査と称して(・・・ま、調査なのだが)真剣に取り組む。民家のかたち、バラックの形体から、街行くひとの衣服にまつわることまで。これらの表を眺めているだけで、考現学(過去のものを調査する考古学にたいして、いまを見つめ、いまを記録することによっていまを考えるのが考現学)というものがわかってくるはずだ。
 次に本書で特徴的なのは、川端康成や梅棹忠夫らが今(こん)について書いた文章の再録だ。
 多くの人物によって語られる(かつて語られた)今和次郎、を読むことによって、少しずつ今和次郎が何者であるかがわかってくるはずだ。そういう点でいうと、本書は若干、文章の割合が多いが、文章をページ2段や3段に区切ってレイアウトがされているので、気軽に読むことができる。
 ・・・全く余談だが、今(こん)について文章を書くとき、ふりがなをふらなければ「いま」と読めばいいのか「こん」と読めばいいのか、少し面倒なのが難点。何せ、「いま」について考え続けた「こん」なのだから。
 
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