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○1556『セレンディピティと近代医学』○

 『セレンディピティと近代医学』
著者名:モートン・マイヤーズ 小林力(訳) 出版社:中央公論新社 文責 美術 木村顕彦

 まず、本書の内容に触れる前に、紹介したいことがある。
 それは、辻恵子(1975-)による本書カバーイラスト(切り絵)についてだ。
 白と赤による、カプセルや注射、そして人物をかたどったシンプルな切り絵。
 一目みて辻による作品だと気付く。
 切り絵作家・辻恵子の名前を私が知ったのは、2009年刊行の月刊かがくのとも12月号の『マークのなかにかくれたかたち』であった。
 辻による、その絵本風の小冊子は大変面白い内容だった。・・・ということで、辻恵子についての話は、以上。
 さて、そして本書の内容だ。
 まず、タイトルの「セレンディピティ」とは何か?
 セレンディピティ。何となく聞いたことがあると感じる方もおられるだろう。
 本書見返しには次のようにある。・・・「【セレンディピティ】本来探しているものとは別の、価値あるものを見つけだすこと、またその能力」。
 本書は、タイトルからもわかるとおり、近代医学の発見とセレンディピティの関わりについて書かれたものだ。
 近代医学の歴史において、様々な重要な発見がなされている。だが実は、それらの発見の多くはセレンディピティによって、つまり、本来調べていたこととは別のことが、偶然によってもたらされているという事実を本書は紹介しているのだ。
 例えば、「狭心症の薬」(心臓の血流を増やす薬)を開発しようと臨床実験をしていたが、心臓についての薬はうまくつくれなかったが、変わりにできたのがバイアグラ(確かにこれも、血流、といえば血流だ)だったとか。・・・記述には医学の専門用語が多いので、私が理解できたのはそのくらいだったが(?)、こういったセレンディピティは医学以外の分野にも当てはまるよなー、と思いながら興味深く読んだ。
 大体にして、辻恵子の切り絵による表紙でなかったら、本書も手に取らなかったかもしれない。加えて、実は私は「セレンディピティ」を「シンクロニシティ」と勘違いして本書を手に取った。・・・と、いうことは、本書に出会ったことさえも「セレンディピティ」と言える。抗うつ薬や癌、などなど、医学にまつわる多くの発見について学べる一冊だ。
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