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○1592『まんが横町の住人たち』○

『まんが横町の住人たち』
著者名:永田竹丸 出版社:ベップ出版 文責 美術 木村顕彦

 永田竹丸(1934-)。漫画家。
 藤子不二雄Aの自伝マンガ『まんが道』をご覧になった方ならば、永田の名前を記憶しているだろう。
 永田は、田河水泡や手塚治虫、そして藤子不二雄といった面々と深い交流があり、戦後の漫画史をみていく上で欠かせない人物である。
 本書は、その永田による回想録である。
 私が本書を手に取ったのは、漫画家・芳賀まさお(1905-1965)について書かれた箇所があったからだ。
 永田は、芳賀の娘婿に当たる。芳賀は、戦前から戦後にかけ、ほのぼのとした作風で高い評価を受けた漫画家のようだが、その名前を今日も知る人は少ないだろう(藤子不二雄Aの『まんが道』に少しだけ芳賀が登場するが、それがなかったら、私も芳賀を知ることはなかった)。
 芳賀まさおの出身地は、私の住む青森県弘前市。個人的には、地元での知名度の向上を切に願う。追記すると、芳賀が連載漫画を掲載した雑誌『漫画少年』の編集長・加藤謙一もまた、同市の出身である。このお二方の業績なくして、戦後のマンガ文化の発展は成し得なかっただろう。
 さて、本書を通読して感銘を受けた箇所がある。それは、手塚治虫に関する記述だ。以下、引用する。
 「(略)私の所に、手塚さんが、突然タクシーで訪れた。手塚さんとほぼ同年代漫画家Mさんが難病で入院されたとのこと。
  『皆でお見舞金を贈りたいのだけれど、協力していただけませんか』
   差し出された署名簿には、大勢の漫画家が名を列ねていた。
   あの忙しい手塚さんが、友人のために仲間の家を一軒一軒歩かれる。これは現実のことなのだろうか-と、さえ私は思った。」
 最後の一文「これは現実・・・」という記述から、永田の驚きの気持ちがこちらにも伝わってくる。漫画家という、不安定な職業。加えて、仲間であると同時にライバルという過酷な世界の中で、巨匠・手塚治虫が上記のような行動をとっていたことに、あらためて尊敬の念を深くした。
 
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