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○1595『やなせたかし 明日をひらく言葉』○

 『やなせたかし 明日をひらく言葉』
著者名:PHP研究所(編) 出版社:PHP研究所 文責 美術 木村顕彦

 やなせたかし(1919-2013)。漫画家。
 これまでも、幾度となく彼の著作を紹介してきた。
 本書はPHP文庫の一冊で、やなせの著作29冊から他雑誌やCDブックでの彼の言葉のダイジェスト。それぞれの言葉に、出典書籍名が書かれているので、それを手がかりにその著作を読む手がかりにしてもいいかもしれない。
 さて、私が印象に残ったのは以下の言葉。
 「人生は椅子とりゲーム。
  満員電車に乗り込み、
  あきらめて途中下車せずに立ち続けていたら、
  あるとき目の前の席が空いた。」
 これは、不遇の時代を過ごしながらも、諦めずに仕事を続けているうちにチャンスがめぐってきた時のことを述べた言葉だ。
 ちなみに、この言葉の出典は『人生の歩き方』というNHKのテキスト。
 やなせは、この言葉のように人生を「満員電車」に例えた話をよくする。それは『絶望の隣は希望です!』(小学館・刊)という著作にも登場する。
 だから、これもまた、あー、あの満員電車の話かと思って読んだ。だが、おやと思った。「椅子とりゲーム」という単語が自分の中に引っかかったのである。
 唐突なようだが、ここで私は、現代の格差社会を同じく「椅子とりゲーム」に例えた湯浅誠の著作『どんとこい!貧困』(理論社・刊)を思い出した。
 湯浅が語る(現代の格差社会を例えた)「椅子とりゲーム」は、参加者たち(つまり、今を生きる人たち)が我先にと、急いで少ない椅子を奪い合うゲームだ。
 それを踏まえて、もう一度、先に引用したやなせの言葉を読み返していただきたい。
 「・・・途中下車せずに立ち続けて・・・」。ここである。やなせは、「人生は椅子取りゲーム」と言いながら、決して急いで椅子を他人から奪うようなことはしていない、まさしく「立ち続けて」いたのである。
 やなせたかしを知るには最適な一冊が本書だ。
 
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