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○1617『それからの納棺夫日記』○

『それからの納棺夫日記』
著者名:青木新門 出版社:法蔵館 文責 美術 木村顕彦

 『納棺夫日記』(桂書房、文藝春秋)。
 映画『おくりびと』(滝田洋二郎監督・2008年公開)の原案となった書籍である。
 だが、その著者・青木新門は、自身が映画『おくりびと』の原作者であることを辞退している(その経緯については本書に詳しい)。
 しかしながら、映画化以降、特にそれがアカデミー賞外国部門賞を受賞してから、いくら青木が原作者を辞退しようとも『納棺夫日記』を読む人は増え続けた(本書によると、15年間で15万部、1年間に1万部ずつ売れていたが、映画版がアカデミー賞を受賞して

から、数週間で40万部が売れたという)。
 本書は、映画化以降の青木の心境の記述が内容の中心。そういう意味で、「それからの」納棺夫日記、というわけだ。
 本書を手にとると、まずカバー画が目を引く。鉛筆で描かれたトンボ二匹の画。鉛筆画の巨匠・木下晋の画だ。
 生と死をテーマにした本書に、木下の鉛筆画がマッチしている。本書あとがきによると、青木と木下は「同郷で旧知」の仲だという。
 さて、「それからの」と言いながらも、本書あとがきには次のような記述がある。
 「書き上げた原稿を読み返してみると、『納棺夫日記』とさして変わりのないものとなっていた。」
 ・・・実は、私は『納棺夫日記』を読んでいない。『納棺夫日記』よりも、「それから」に興味があった。
 だが、その『それからの納棺夫日記』が『納棺夫日記』と「変わりのないもの」というのだから、『納棺夫日記』の方を読んでなくてよかったと思う(『納棺夫日記』の中の重要な記述は、大半が本書で引用されているし)。
 映画化以降の青木の心境以外に、本書の内容のほとんどは、宗教についての記述だ。『納棺夫日記』もそうだったらしい。青木が、著作によって本当に伝えたい内容は「宗教」。だが、宗教について書けば書くほど、誤解もされたという。
 『納棺夫日記』の中で宗教について書き、映画『おくりびと』のにわかファンから誤解され(青木からすると、「だから原作者じゃないって、言っただろうがー」という心境だったかもしれない)、その後に本書を書くが、それも結局『納棺夫日記』と同じよう

な内容になったりして。
 と、考えると、やはり本書も、15年かけて15万部(15万人?)売れる程度で、じわじわと読まれた方が良いかもしれない。「ブレイクする、とは『バカに見つかる』こと」という有吉弘行(お笑い芸人)の名言もあることだし。
 
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