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○1638『コダクロームフィルムで見るハートマウンテン日系人強制収容所』○

 『コダクロームフィルムで見るハートマウンテン日系人強制収容所』
著者名:ビル・マンボ(写真)エリック・L・ミューラー(編)岡村ひとみ(訳)
出版社:紀伊国屋書店 文責 美術 木村顕彦

 第二次大戦中、アメリカには、日系人の強制収容所があった。
 私はその事実を、2012年5月に仙台で鑑賞した『尊厳の芸術』という展覧会で知った。その展覧会の詳細は、図録書籍についてこの書評の場で書いたので、ここでは繰り返さない(尊厳の芸術 強制収容所で紡がれた日本の心』デルフィン・ヒラスナ著・国谷裕子・監訳 NHK出版)。ともあれ、その展覧会をきっかけに、私はアメリカの日系人強制収容所に対しての興味を深めた。
 その興味からしばらく後に刊行されたのが本書である。
 「1935年にコダック社が発売して以来、多くのプロ写真家も愛用してきた耐変性を特徴とする高品質のカラーフィルム」(訳者あとがきより)。それが本書タイトルにある「コダクロームフィルム」だ。そのフィルムを用いて、日系二世の写真愛好家のビル・マンボ氏が1942年から1944年の間に日系人強制収容所での生活の様子を撮影した貴重な写真群が、本書の柱だ。
 カラーフィルムによるハートマウンテン日系人強制収容所の写真は70年前の出来事とは思えないほど鮮明だ。
 明るく、楽しげな様子さえもうかがえる、日系人強制収容所での人々の生活。しかしながら、彼らの表情はどこか寂しげでもある。本書によると、「映画館」さえも「所内に2カ所あった」という強制収容所生活。写真では、映画館の外観や「収容所たちが掘ったプール」(!)が収録されており、驚く。
 日系一世、二世、三世。それぞれの世代より、強制収容所に対する想いは異なるということも本書で初めて知った。
 収録写真についての解説は、4名の研究者によるテキストが理解を補う。
 よくぞこれらの写真が今日まで残り、そして出版された(日本語版も!)。そう感じ入る一冊だ。
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