ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1652『ANIMALS』○

 『ANIMALS』
著者名:三沢厚彦 出版社:求龍堂 文責 美術 木村顕彦

 三沢厚彦(1961-)。彫刻家。
 彼の手による動物の木彫は、現代美術の世界にあって高く評価されている。
 本書は、その三沢厚彦の第一作品集である(2002年刊行)。
 2014年、三沢の大規模な展覧会が全国各地を巡回。私は岩手会場(岩手県立美術館)にて、それを鑑賞した。
 本書を刊行してから12年。三沢は、動物を彫り続けていることを再確認。
 さてそこで本書である。
 彩色された木彫動物たちの写真図版が並ぶ。彫刻制作のためのデッサンも多数収録。
 難しいところがひとつもない(といえば語弊があるだろうか。だがこれは完全に褒め言葉だ)。
 本書では犬や猫をモチーフにしたものが多い。三沢の作品は、ほぼ実物大であることが原則。本書ではキリンとシマウマの像が特に大きく、本書刊行後はワニやユニコーンなど、さらなる大作に挑んでいる。
 大らかさ。それが三沢彫刻の醍醐味であると私は感じている。
 写真図版に加え、私が興味深く読んだのは、巻末に収録されている「舟越桂×三沢厚彦」と「奈良美智×三沢厚彦」の二大対談だった。
 舟越桂は、人物の木彫半身像が高い評価を受けている彫刻家。
 奈良美智は、女の子を独特の視点で描いた作品が有名な画家(現代美術家)。立体も手掛ける。
 彼らの対談を読むと、舟越・奈良・三沢の三者とも、学生時代にラグビーをしていたという共通点も面白いし、なにより、モノづくりに関するまっすぐな言葉が私を刺激した。
 舟越が三沢の結婚式のスピーチをしたときの言葉が笑える。
 「僕でもやっと最近は仕送りをもらわなくって生活できるようになって、まあ三沢も10年やれば仕送りをもらわずにつくれるようになるよ、頑張って」
 奈良美智の言葉もまた、強い。
 「学生時代には美術論とかを戦わすことがおもしろい時期もあるんだけど、長いあいだ話してると、じゃあみんなは一生そうやって話していてください僕は制作に向かいます、みたいなのはすごくあった。」
 私は、2002年の刊行当初から本書の存在を知っていたが、実際に手に取ったのは、先に述べた2014年の三沢展のあとのこと。
 巻末の対談については、2002年の頃の自分よりも、いま(2014年)の方が直接的に心に沁みてくる内容に感じた。
 動物好きな人にも、彫刻好きな人も楽しく眺められる作品集である。
最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

05月 | 2017年06月 | 07月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -