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○1655『鈴木悦郎 詩と音楽の童画家』○

 『鈴木悦郎 詩と音楽の童画家』
著者名:野崎泉・編 出版社:河出書房新社 文責 美術 木村顕彦

 以前この書評で紹介した上原隆・著『こんな日もあるさ 23のコラム・ノンフィクション』(文藝春秋刊)。
 その本の中で、童画家・鈴木悦郎(1924-)が現在、男性3人による生活をしている様子が綴られている。
 さて、鈴木悦郎とはどんな絵を描く人物なのだろう?そんな興味を覚えた私は、本書に出会う。
 本書は、その鈴木悦郎の作品集。河出書房新社の「らんぷの本」シリーズの1冊で、鈴木の世界がコンパクトにまとまっている。
 雑貨デザイン、装丁、挿絵などなど。昭和30年代から、少女雑誌の世界で活躍した鈴木の仕事。レトロな雰囲気が、今見ると新鮮だ。色彩が美しい。
 中でも驚くのは、幼稚園でつかう「かずのおどうぐばこ」や、小学校教科書の表紙絵も手掛けていること。その一部が本書で紹介されている。小さな子が無意識に使うものに、一流の童画家の仕事が使用されているのは嬉しい。
 その他として、鈴木の代表的な仕事は「ぎんのすず」という月刊絵本シリーズだ。彼はその絵本を数多く手掛け、その作品数は200冊以上!
 そして、本書巻末に収録されている「鈴木悦郎インタビュー」には例の、男性3人の暮しについても。
 加えて、そのインタビューに添付されている写真に、興味深い一枚を見つける。
 それは、「かつぢ先生のお墓参りの帰り道、十国峠にて」の記念写真だ。ちなみに「かつぢ先生」とは、鈴木の恩師に当たる童画家・松本かつぢのこと。そのかつぢ先生墓参りに、鈴木に同行しているのが漫画家・上田トシコ(1917-2008)であることが、写真からわかる。 上田トシコが松本かつぢの弟子であったことは、『フイチン再見!』(村上もとか・著)という上田トシコの評伝マンガ(2014年現在、小学館の「ビッグコミックオリジナル」にて連載中)で知っていたが、その事実が、本書での墓参り写真でつながる。 
 本書は、鈴木悦郎の全貌が凝縮された、美しい一冊だ。
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