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○1664『笑学百科』○

 『笑学百科』
著者名:小林信彦 出版社:新潮社 文責 美術 木村顕彦

 小林信彦(1932-)。小説家・エッセイスト。
 喜劇人に関する造詣が深く、『日本の喜劇人』(1972年初版)という著作が有名だ。
 本書もまた、小林による喜劇関連の著作に数えられるだろう。『笑学百科』。1982年初版なので、『日本の喜劇人』から10年ほどあとの著作である。
 本書の挿画を担当するのは峰岸達(1944-)。章ごとに登場する喜劇人やお笑いタレントの似顔絵を見事に描いている(余談ながら、峰岸が昭和ノスタルジックの画題でイラストレーションが有名)。
 ツービートが世を席巻している時代の著作である。まだビートたけしに対する世の中の評価が分裂している様子が、本書を読んでいると伝わってくる。週刊誌『朝日ジャーナル』誌上で、ツービートに関する評価について鶴見俊輔と鎌田慧が論争をしていたことなど、本書を読むまで私は全く知らなかった。
 また、通読して特に印象的だったのは「あんこーる」という章。ここでは、漫才コンビやすし・きよしが芸術祭優秀賞を受賞したときの漫才を、小林が聞いていた時のエピソードが綴られている。
 やすし・きよしの舞台を見て、小林の隣に座る人物が幕間に呟く。
 「やすしが、よみがえりましたね」
 そう呟いたのは、色川武大。色川もまた、終生、喜劇を愛した人物である。
 舞台にやすし・きよしがいて、客席に小林と色川が並んで座る。そして、数々の問題を乗り越えたやすし・きよしが最高の漫才をし、その復活を稀代の喜劇通2人が控えめに祝う。このシュチュエーションは一体何なのだろう?かっこよすぎる。
 2014年現在に読むと新たな発見がある、そんな1冊である。
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