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○1668『相田みつを 肩書きのない人生』○

 『相田みつを 肩書きのない人生』
著者名:相田一人(編) 出版社:文化出版社 文責 美術 木村顕彦

 「人間だもの」で知られる書家・詩人の相田みつを(1924-1991)。
 2014年は、相田みつを生誕90年の節目。そしてロングセラー作品集『にんげんだもの』(文化出版社・刊)から30周年の年でもある。
 本書は、それを記念して出版された書籍である。
 本書で相田みつをの書の横に文章を添えるのは氏の長男・相田一人(1955-)。相田みつを美術館の館長を務める人物だ。
 実は2014年10月、私が住む弘前市において相田一人氏の講演会があり、それを聞いたことにより本書の存在を知る。講演会の内容は、これまで知らなかった内容も多く、大変有意義だった。それらと同じ内容についても本書に収録されているので、ぜひ多くの人に読んでいただきたい。
 とにかく相田みつをは誤解されている。本書を一冊読むだけで、その誤解はだいぶ解けるはずだ(多くの人が誤解していると勝手に考えて話を進めてしまっているが)。
 唐突だが私には、相田みつをの人生を考えた時、水木しげる、やなせたかし(両者とも漫画家)が重なって見える。
 水木との共通項は、戦争体験、貧乏。そしてやなせとのそれは、やはり戦争体験、兄弟の戦死体験、そして詩。
 これについてはあくまで私の主観なので、判断は各人に任せる。
 さて本書だ。相田みつをは、一本気な性格だったのだろう。その性格ゆえに、苦労し(家族が?)、そしてあれらの珠玉の言葉が生まれたことが想像される。
 「(第1回目、2回目の個展は、知人が義理で作品を買ってくれる。ということに続き、)ところが、3回目となるともう誰も義理では買ってくれないものだ。絵でも書でも同じだが、作品に力がないと見向きもされない。厳しいがそれが現実だ。」
 「(一人氏が就職しようという時期に父・みつをが語ったのが、)就職すれば生活は安定するだろう。しかし、精神の自由は束縛される。安定した生活を得ながら、精神の自由がないと嘆くことは間違っている。(改行)反対に、どこにも勤めずに自由に生きることもできるだろう。そうなってから生活が不安定で大変だと言うことも間違っている。両方が得られるなんて、虫がいい話はない。」
 両者とも、本書で語られた相田みつをの言葉だ。
 相田みつをは、癒し系詩人のように思われている節があるが、実際はそうでないことは、この二つの文章を紹介するだけでおわかりいただけるはずだ。
 読む者に生きる覚悟を突きつけてくるような、厳しい人物でもある相田みつを。生誕90年、そろそろ真価を問われて良い時期だ。
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